やはり行き詰まった時の活路は、サイド攻撃とミドルシュートだね。日本はニュージーランド(NZ)に前半に失点した。体格くらいしか日本に勝るものがない相手に、てこずった。サイドは上がらず、ラインを下げて、前半は自滅に近い形だった。 後半は両サイドが高い位置にポジションを取り、どんどんミドルを打った。相手が対応に戸惑い、そのすきに日本は得点を重ねた。男子でも言えることだが、行き詰まった時はピッチを広く使って、どんどんシュートを打った方がいい。その定石が結果につながる、分かりやすい試合だった。 WEリーグ含め、女子サッカーの人気は低迷中だ。多くの人は今、なでしこが活動中だと言うことを知らないかもしれない。Youtubeの「JFA TV」で放送したこの日のNZ戦の視聴数は約4万8000人。このままでは、日本の女子サッカーは消滅の危機に直面してしまう。 思えば、優勝した11年W杯ドイツ大会も、最初は盛り