入手したばかりの『トルコのもう一つの顔』の著者、 フランス在住の言語学者・小島剛一さん。 どんな方かは、 F爺・小島剛一のブログをお読みいただくと、 その一端を垣間見ることができる。 時に仰け反り、時に目を丸くし、 時に煩悶して胸かきむしり、時に爆笑して読まずにはいられない。 小島先生は、 トルコ国内に、トルコ語の方言としてではなく、 事実、少数民族語として存在しているが、 トルコ政府が頑として認めたがらない言語を 辺境に住む人々と相まみえながら、 研究し続けてきた特異な学者さんだ。 トルコ国内の少数民族は、 トルコ政府の迫害を受け続けているが、 小島先生も、1986年にラズ人の結婚式でラズ語の歌を歌って、 トルコ政府に「国外退去勧告」を受け、 2003年には『ラズ民謡集』『ラズ語文法』を出版して直後、 「国外追放」処分を受けたという。 トルコ政府に睨まれ、 その研究は妨害を受け続けている