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ブックマーク / cruel.org (3)

  • CUT 2000/05 Book Review

    肩をすくめるアトラス。 (『CUT』2000 年 05 月) エイン・ランド。アイン・ランドと読む人にも会ったことがあって、どっちが正しいのかぼくは知らないのだけれど。(注:「アイン・ランド」が正しい。失礼)アメリカ人のインテリ層の 1/3 くらいは、人生のどこかでこのおばちゃんと何らかの対決を迫られる。有名どころだと、いまのアメリカの連邦準備銀行親玉のアラン・グリーンスパンは、ランド信奉者(でもないけれど非常に好意的な人)として有名だな。(注:その後調べてみると、なんか彼女のセミナーに夫婦そろって出入りしたりしていて、人ともかなりつきあいがあったとか)そしてそのランドおばちゃんの、全身全霊をこめた大思想小説が、Atlas Shruggedというこのすさまじい小説だ。 (注:その後、このAtlas Shruggedの翻訳が決まったそうで、とりあえずはめでたい。だがその翻訳者から 2001

  • ランド『肩をすくめるアトラス』(ビジネス社)800 字ボツバージョン - Asahi News Paper Reviews 2004/10-12

    朝日新聞書評 2004/10-12 根岸康雄『万国「家計簿」博覧会―これだけ稼いだ!こうして使った!』(小学館) かわいらしくも勉強になる一冊。世界13カ国の中流世帯の家計簿をネタに日々の生活の話をきくだけの、シンプルなだが、それが各国の経済事情のみならず、社会状況から人生観まで描き出せているのは著者の才能のなせる技か、はたまた自宅の家計をさらして同情を誘った作戦勝ちか。 各種の生活実態レポート的なの中で書のよさは、お金という客観データ重視と、そしてあからさまなイデオロギー的意図の不在だ。この種のの多くは記述が定性的にすぎ、生活苦を強調して経済格差を糾弾等の政治的な魂胆が露骨だ。書はそれがないし、おきれいでない部分もきちんと描く。愛人を囲って費用捻出にヒイヒイ言うお父さんを見ても、道徳的に糾弾したりはしない(が経済的な苦労は描く)。それがかえって記述の信頼度を高める。データも詳し

  • ダイアモンド『銃、病原菌、鉄』2005年版追加章について

    ダイアモンド『銃、病原菌、鉄』2005年版追加章について 山形浩生 草思社の倒産で一時はどうなるかと思った『銃、病原菌、鉄』邦訳だが、無事に復活して文庫にもなって、まずはめでたい。おもしろいだし非常に含蓄があるので、これが入手困難になるのは大変痛かったもので。 しかし、アマゾンのレビューを見ていると、変な記述に出くわした。これだ: 翻訳されていない一節 (Tsiroeht Emag) 訳されなかった章がある? そんなバカな。草思社が(愚かにも)参考文献をカットしたのに怒ってみんなで訳したときに、原書はちゃんと見ているがそんな章はなかったぞ。(なお、草思社も知恵をつけて、その後参考文献をウェブで公開したうえ、文庫版にはちゃんと載せているのでご安心を。)それも日人に関する章で人間宣言がどうしたこうした? そんな最近の話を扱っているわけもないと思って、コメントにもそう書いたんだが…… 調べて

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