【インタビュー】作家・又吉直樹「しんどかったけど、めっちゃ楽しかった」 純文学作品『火花』でお笑いの世界を描く お笑いコンビ、ピースの又吉直樹氏の小説『火花』(文芸春秋)が11日に単行本として発売され話題を集めている。16日までに4刷となり、発行部数は計35万部に。純文学作品としては異例のヒットとなった。『火花』は、先輩芸人と彼を尊敬する後輩の2人を中心にお笑いの世界の悲喜こもごもを描いた作品。又吉氏に小説の魅力、作品に込めた思いを語ってもらった。 -芸人随一の読書家として有名ですが、小説を書こうと思ったきっかけは? エッセーを書いていたので、文章を書くこと自体は慣れていたんですけど、小説は全く違うもの。それでも、ある時急に書きたいという欲求が湧き上がってきたんです。 -それが初の中編小説に。 芸人の世界の先輩後輩の上下関係という設定だけ決めて、後は何の制限もつけずに書きました。だからより