7月21日発売『キヨハラに会いたくて 限りなく透明に近いライオンズブルー』(白夜書房)より PL学園の主砲として甲子園を沸かせた清原和博。1985年の運命のドラフトによって盟友桑田真澄は巨人に入団、忸怩たる思いを抱えながらも生粋の野球愛、プレイヤーとして西武ライオンズに入団。彼はここで野球キャリアの中でも最も華々しい活躍をすることになる。そんな彼の黄金西武ライオンズ時代約10年間を描いた『キヨハラに会いたくて 限りなく透明に近いライオンズブルー』(7月21日発売/白夜書房)より清原西武入団までをここに抜粋してお届けする。(全3回の3回目/1回目を読む/2回目を読む) 1985年 あこがれて、ふられて、悔しくて泣いた 友達と受験の合格発表を見に行くのは最も危険な遊戯だ。 だって自分だけ落ちたら惨めだし、受かっても気まずいし、喜べないし。だから俺は駅前のタイ式マッサージ屋にも必ずひとりで行くよ