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ブックマーク / www.chikumashobo.co.jp (2)

  • 筑摩書房 名文 / 中村 明 著

  • 筑摩書房 PR誌ちくま

    思えば、その『アンデルセン童話集』は、最初からただごとではない空気を漂わせていました。発行は一九五一年。背表紙は日焼けと経年劣化で黒く変色し、いまにも崩れてしまいそうな状態。全十巻のうち、元々あったであろう一巻と六巻は欠けており、そのの上に長い時間が流れたことが想像されます。このの二巻には、とある女性宛ての手紙が挟まっていました。書かれていたのは二人の男女の「喧嘩」と「仲直り」の模様。以降の巻にも、 だいたいひと月ごとの日付でメッセージが記されていました。どうやらこれはに託した「ラブレター」のようです。最終巻十巻の手紙には「少しでも早く一緒になる事だけ考えて、此の一年を頑張ろう」という言葉。おそらくは遠距離恋愛の関係にある二人のものだと思われます。しかしながら、このにはとある疑問点がありました。それは、宛先の女性が「F子」と偽名のような名前であること。送り主は「英雄」と名(らしい

    taskapremium
    taskapremium 2015/12/15
    二人は困難を乗り越えて無事結婚された、ということでした。恵冨子さんは十年程前にお亡くなりになられたそうですが、英雄さんは今もお元気にされているとのことでした。あれほどさまざまに推測された二人のその後>
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