工学部 生物工学科 寺地 徹教授 遺伝子銃(別名:パーティクルデリバリーシステム)は、“遺伝子組換え”を行う際に、組換えたい有用遺伝子を直接細胞内へうち込むための重要な器具です(コラム参照)。これを使いこなせないと、遺伝子組換えのスタートラインに立つことができないといえるかもしれません。 うち込む植物細胞の大きさは20~40μm(マイクロメートル)ほどです。1μmは1mmの1000分の1ですから、肉眼ではもちろん確認できません。それほどまでに小さな細胞の中にある、さらに小さなオルガネラ※1ゲノムに有用遺伝子を届かせるには、腕と努力と、少しの運が必要なのです。日進月歩のバイオの分野で「オルガネラゲノムの遺伝子組換え」という最先端分野に取り組み、この春、見事、有用遺伝子を葉緑体ゲノムに命中!!させた寺地徹先生に、現在の研究と今後の展望についてお話いただきました。 葉緑体の遺伝子組換え 植物の細