2010年、マックス・プランク進化人類学研究所の進化遺伝学者スバンテ・ペーボ氏が率いる研究チームは、シベリア・アルタイ山脈のデニソワ洞窟で、5万年以上前に生存していた女性の臼歯と小指の骨の化石を発見。小指の骨のDNA解析の結果、奇妙なDNA配列が見つかったことから、新しいヒト科ヒト属である「第3の人類」、デニソワ人であると発表した。 巨大な歯根と顎! 第3の人類「デニソワ人」とは? 人類史を新たに上書きする衝撃の発見から5年――。2015年11月16日付けの科学誌『Proceedings of the National Academy of Sciences』に掲載されたペーボ氏らの研究論文は、ホモ・サピエンスは数万年間にわたってデニソワ人と共存しながら、ユーラシア大陸を舞台に生活圏を共有していたという遺伝学的証拠を示した。 ペーボ氏は「およそ4万年前に姿を消したネアンデルタール人は、ホモ
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