1923年(大正12年)千葉県で極悪非道な虐殺事件が起きました。その事件のことを『福田村事件』と呼んでいます。 四国の香川県から15人の薬売りの行商人一行が通りかかった千葉県福田村(現・野田市)の神社で休憩中に起きた惨劇でした。 朝鮮人が襲いにくるとデマが流れたことで、福田村は厳戒態勢が敷かれていたのです。 行商人の讃岐弁を聞いて朝鮮人ではないかと疑われ、幼児・妊婦を含む9人が殺害されました。 今回は、福田村事件の加害者について、その子孫や事件当時同行していたと見られる生存者の証言、そして犯人といわれた加害者の生き残りの証言などを調査しています。 長い間、忘れられていた事件の子孫は、事件のことをどう思っているのか。 また事件の生存者で犯人という立場で生き残ったあとの生活がどのようなものだったのかを見ていきましょう。