ニコニコ学会が立ち上がるようで実に喜ばしいことである。日頃から日本型コンテンツに対する研究はまだまだ足りないと思っていた私にとっては大変すばらしい動きだと思っている。 これを気にこういう問題に自分がどう考えているかをここでまとめてみたいと思う。 自分は情報学あるいはコンピュータサイエンスの職業研究者の端くれである。職業研究者というのは要は研究を生業にしている研究者ということである。あとで述べるように研究は誰でもできるわけで、研究者=職業ではない。が、私は縁あってこうなっているわけである。 職業研究者は自分の分野に関してそれなりの知識と経験をもっているわけで、それはその分野で一定期間トレーニングを受けたりして得たものである。それゆえ、いわゆるディシプリンを持っている。職業研究者はその分野のディシプリンに則り、自らの知識と経験を適用することで、様々な問題を“研究”することができる。 ただ、多分