2011年を振り返ると、実にさまざまなことが起きた。言うまでもなく東日本大震災、原発事故がもっとも大きなインパクトがあり、1月にグルーポンのおせち騒動が起きたことが、とても昔のことにように思えてくる。そして、IT分野では、一時代を築いた人物が次々とこの世を去った。その中でも特に大勢に影響があったのが、言うまでもなくスティーブ・ジョブズ氏である。 【拡大画像や他の画像】 彼の功績については、その死後からこれまでで語られ尽くした感がある。パーソナルコンピュータ、コンピューターグラフィック、そしてスマートフォンなど、30年以上にわたってあらゆる分野で革新を起こし続けたことに対して「偉大」という言葉では足りない。多くの人がそうであるように、私自身もそのニュースを聞き、自らのコンピューター史を振り返り、心にぽっかりと穴が開いたような思いにとらわれた。 その喪失感から落ち着きを取り戻したいま、1
ジョブズとAppleの歴史は、ロックだった。MacUser編集長などを務め、長くMacとApple、ジョブズを見続けてきた松尾公也氏に追悼文を寄せてもらった。 スティーブ・ジョブズ氏がAppleのCEOを辞したとき、「スティーブはもうライブをやらない」というブログエントリーを書いた。単なる優れた経営者としての評価に、大きな違和感を覚えたからだ。彼はぼくらの世代にとってジョン・レノン死後の世界を揺り動かす「ヒーロー」であり、「ロックスター」だった。彼が繰り出すマジックに幻惑されていた。そんなアーティスト、スティーブの偽歴史を、ぼくはこんなふうに書き始めた: 偉大なパフォーマーでコンポーザー、プロデューサーのスティーブ・ジョブズがライブをやめると宣言した。彼が作り上げた不世出のロックバンド「Apple」のステージから降り、これまでバッキングに専念していたティム・クックがフロントマンとなる。 話
プレゼンテーションの上手な人間といえば、Appleの創業者で2011年10月に亡くなったスティーブ・ジョブズ氏が有名です。そのプレゼンは素晴らしいですが、そう簡単に真似できるものではなく、プレゼンの法則をまとめた書籍まで刊行されています。 Amazon.co.jp: スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン―人々を惹きつける18の法則: カーマイン・ガロ, 外村仁 解説, 井口耕二: 本 「上手にプレゼンしたい」と思っているのであれば、慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス井庭崇研究室の作った「プレゼンテーション・パターン:創造的プレゼンテーションのパターン・ランゲージ」が非常に役に立ちます。 プレゼンテーション・パターンは、「創造的プレゼンテーション」の秘訣を言語化したものです。創造的プレゼンテーションには、想いが凝縮されたメッセージがあり、聞き手の想像力をかきたて、新しい発見をもたらす工夫がなされ
昨日、ようやくスティーブジョブズの伝記を読了。もちろん、Kindleでね。 スティーブ・ジョブズ I作者: ウォルター・アイザックソン,井口耕二出版社/メーカー: 講談社発売日: 2011/10/25メディア: ハードカバー購入: 51人 クリック: 4,607回この商品を含むブログ (207件) を見るスティーブ・ジョブズ II作者: ウォルター・アイザックソン,井口耕二出版社/メーカー: 講談社発売日: 2011/11/02メディア: ハードカバー購入: 59人 クリック: 1,578回この商品を含むブログ (149件) を見る 非常に興味深い本でした。思うところもたくさんあるけど、それは別の機会に書くとして、一番印象に残った部分が、2巻目の第30章のiTunesに関する部分。そこを読んだ時、一瞬ドキっとした。以前書いた以下を思い出したから。 ユーザが望む形の電子書籍と出版社がすべきこ
「孫正義ソフトバンク社長が、経団連の理事会に出席し、経団連が一致して決議しようとした原発再稼働への賛成・推進に対して、反対し、執行部の姿勢を強く批判した」と報道されている(参照)。いかにも孫さんらしい行動だが、問題視すべきなのは、300社以上の出席者からは、孫社長の意見に対する反論も同調する意見もなかったという点。 経団連を牛耳る原発推進派の企業により「満場一致で原発再稼働に賛成する」という空気が作られるなか、その「空気作り」が許せなかった孫社長が真っ向から反対したが、残りの「空気が読める、空気に支配される大人たち」は黙ってしまったのである。 この状況は、学校で「いじめ」が起こった時に、一部のいじめっ子たちにより「あの子はいじめて良い」という空気が作られた時に他の生徒が黙認してしまう(そして、結果としていじめる側に回ってしまう)状況に似ている。そんな空気の中で「こんないじめは良くないよ」と
米Forbes誌が毎年発表する「世界で最も影響力のある70人」ランキングで、米Facebookのマーク・ザッカーバーグCEO(27)が9位にランクインした。前年は初登場の40位だった。20代でランクインしたのは同氏だけだ。 同誌が11月4日(現地時間)に公開したリストによると、1位は昨年2位だったバラク・オバマ米大統領(50)。IT業界からは、ザッカーバーグ氏のほか、米Microsoft会長のビル・ゲイツ氏(56)が5位に、米Googleの共同創業者であるラリー・ペイジCEO(38)とサーゲイ・ブリン氏(38)が30位に、米Amazon.comのジェフ・ベゾスCEO(47)が40位に、米Appleのティム・クックCEO(51)が58位に入っている。昨年のランキングでは、10月5日に亡くなったスティーブ・ジョブズ氏がAppleのCEOとして17位に入っていた。 日本人としては、日本銀行の白川
とりあえず最初に認めなくてはいけないのは、あなたがスティーブ・ジョブスではないということです(もしそうなら、こんにちはスティーブ)。 それでも数々のヒット商品を生み出し、アップルをここまでの巨大企業に成長させたスティーブ・ジョブスの思考法や、イノベーションにむけた考え方から学べることがあればと多くの人が思っているはずです。 今回、日経BP社から献本していただいた「スティーブ・ジョブズ 驚異のイノベーション 」は「スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン 」の続編で、今度はスティーブ・ジョブスを彼ならしめている思考法に迫っています。 ここでやはり読者として気になるのは、スティーブ・ジョブスの成功はあの特異な才能と性格、そして時代の追い風があったからであって、本の形で他の人には伝えるべきノウハウなど存在しないのでは? という点でしょう。 実は人間臭い7つの法則 著者のカーマイン・ガロは本書を書くに
A Sister’s Eulogy for Steve Jobs BY Mona Simpson, New York Times - in Japanese 私はシングルマザーのひとりっ子として育ちました。家は貧しく、父親はシリアからの移民だと聞いてオマール・シャリーフみたいな人を想像していたものです。お金持ちで優しくて私たちの人生 ―そしてまだ家具も揃ってないアパート― にやってきて、どうか助けてくれますように、そう願っていました。 後で父に会ってからは、電話番号を変えて郵便転送先の住所も私たちに残さなかったのはきっと父がアラブ新世界構築を企む理想に燃える革命家だからよ、そう信じようと努めました。 フェミニストながらに私は生まれてからずっと自分が愛せる男の人、自分にも愛情を注いでくれる男の人が現れるのを待っていました。それは父親だと何十年も思っていましたが、25歳のとき会ったその人は、兄
アップルの創業者である故スティーブ・ジョブズさんの追悼式が10月16日(現地時間)、米スタンフォード大学で行われました。ジョブズさんの実妹が追悼式で述べた弔辞の内容が、ニューヨーク・タイムズのサイトに掲載されています。はてなブックマークでは、この弔辞を日本語訳したエントリーに注目が集まっています。 ▽ A Sister’s Eulogy for Steve Jobs - NYTimes.com ▽ 妹からスティーブ・ジョブスへの弔辞 ジョブズさんの妹で作家のモナ・シンプソンさんによる弔辞は10月30日(現地時間)、ニューヨーク・タイムズの「The Opinion Pages」に掲載されました。母子家庭で育ったシンプソンさんは、25歳の時に初めてジョブズさんと対面したとのこと。弔辞には、シンプソンさんが27年にわたってジョブズさんから学んだという”生き様”が記されています。 10月31日には
愛車メルセデス・ベンツSL55 AMGをナンバープレートつけずにバーコードだけで乗り回し「法を超越した男」と恐れられていたスティーブ・ジョブズが、なんとなんと法律はスレスレ守っていたことが亡くなった今頃になって判明しました! ジョブズの車だけナンバープレートがない理由を巡っては、 など諸説ありましたが、ギズがカリフォルニア州陸運局、サンタクララカウンティ保安局、カリフォルニア高速パトロール(CHP)に取材した時にはどの可能性も否定されていました。「新車購入後は3ヶ月つけなくてOKだから、それじゃないの?」という結論だったのですが...ジョブズは1枚上だったようです。 アップルOSセキュリティ上級アドバイザーだったEntrust社ジョン・カラス(Jon Callas)CEOがiTWireに明かした真相によりますと、ジョブズはカリフォルニア州のライセンスプレート関連法に「リースの車なら半年ライ
ジョブズ氏が好きだったすしを握る高橋一郎さん。カウンターの一番奥が1人で来た時の定位置だった=米カリフォルニア州パロアルトの陣匠で、堀山明子撮影 アイフォーン、アイパッドなど世界的な人気製品を生み出したカリスマ、米アップルの共同創業者、スティーブ・ジョブズ氏(5日死去、56歳)。実はかなり「日本好き」だった。その素顔は?【岡礼子、パロアルト(米カリフォルニア州)堀山明子】 【写真特集】写真で振り返るジョブズ氏の軌跡 ジョブズ氏が死期を予感し、友人を招いて“お別れ会”を繰り返したすし屋が、米カリフォルニア州シリコンバレーにある。すし職人、金子典民さん(46)と高橋一郎さん(39)が共同経営する「陣匠(じんしょう)」だ。 「この巻物のトロ、何時にたたいた?」 08年夏のお昼、1人でカウンターに座った男性客は、やたらと質問が多かった。「このサバはどこから来たの」。細かく確認し、新鮮と分か
米Appleは10月23日(現地時間)、19日にカリフォルニア州クパチーノの本社で開催したスティーブ・ジョブズ氏の追悼式の模様を収録した動画を公式サイトに掲載した。 この動画を再生するには、Mac OS X Snow Leopard以降のSafari 4または5、iOS 3以降のSafariが必要。また、WindowsではQuickTime 7が必要だ。Windows上のGoogle ChromeおよびIEで確認したところ、日本時間の午前11時現在再生できず、「Available Soon」となっている。 この動画では、ノラ・ジョーンズやColdplayによるステージを含む、約1時間20分にわたるセレモニーの様子を見ることができる。 同社の共同創業者で会長だったジョブズ氏は、5日に亡くなった。Appleの公式サイトのトップページはそれ以来同氏の写真が掲げられ、リンク先には世界各国から寄せら
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