純粋無垢な透明感を持ち、ストレートに胸に響いてくる強力なボーカル。UKロックを聴き込んだ楽器隊が奏でる、自由奔放でアグレッシブなバンドサウンド。その2つが絡み合って唯一無二の音楽を奏でているのが、今回ナタリー初登場となる男女4人組ギターロックバンド、ピロカルピンだ。 新作ミニアルバム「宇宙のみなしご」は、そんな新感覚の音楽に驚かされるのはもちろん、美しく心地良い耳触りも絶品な1枚。このインタビューでは、バンド結成の経緯や音楽性をひも解くとともに、今作に込められた思いについて、松木智恵子(Vo, G)と岡田慎二郎(G)に話を訊いた。 取材・文/川倉由起子 最初はバンドを一緒にやってくれる人なら誰でもいいと思ってた(笑) ──初登場ということで、まずはバンド結成の経緯からお願いします。 松木智恵子(Vo, G) もともとは私がバンドをやろうと思って、インターネットのメンバー募集サイトに書き込ん