韓国の元慰安婦支援団体が在韓日本大使館前に「慰安婦の碑」を建立したことに対し日本政府は14日、韓国政府に撤去を求めた。ただ、繰り返し建設を認めないよう韓国側に要求してきたにもかかわらず「無視」された経緯を考えると、撤去要求にも効果は見込めない。しかも、政府高官らは17、18両日の李明博大統領の京都訪問では直接この問題を提起しないとするなど大統領に配慮を示した。 「建設が強行されたのは誠に残念だ」 藤村修官房長官は14日の記者会見でこう指摘した。それならば当然、大統領訪日の際に抗議するかというと、そうはならない。 藤村氏は首脳会談について「大きな(テーマの)話をする。『双方に難しい問題がある』という表現にはなると思う」と述べた。首相が碑建設問題に関して直接抗議することはないとの見通しを示したものだ。 玄葉光一郎外相も14日の記者会見で「誠に残念だ」との表現にとどめた。こうした対韓過剰配慮が、