「生きた化石」シーラカンスや脚のないタコなど、地球の深部に広がる未知の世界が楽しめる水族館「沼津港深海水族館」(静岡県沼津市)が10日、沼津港にオープンした。飼育は難しいとされてきた深海魚ばかりを集めた日本初の深海水族館で、奇妙で神秘的な200種類3千匹の魚が、来館者を待ち受ける。(橋本昌宗)目、ウロコ、舌…迫力満点の冷凍展示 同館の目玉は、約3億5千万年前と同じ生態のまま現代の深海を生きるシーラカンスの展示。およそ30年前、アフリカのコモロ諸島で日本の調査隊が発見し、捕獲したものなどで、3体は剥製(はくせい)、残る2体は世界初の冷凍展示という形で披露される。同館の石垣幸二館長は「冷凍は内臓や目、ウロコ、舌がそのまま残って迫力満点。黒光りする胴体にある白い斑点など、細かい部分までつぶさに見ることができる」と話している。 また捕獲の際に撮影された世界初の遊泳映像、捕獲に使ったカヌーや魚拓、内