新たな進展を見せる2児拉致事件。舞台となったユニバース社には「よど号」関係者との複数の接点が浮かび上がる。そこで鍵となるのが特殊事情を持つ“在日2世”の存在だ。 名著『宿命』で「よど号」グループの暗部を抉ったジャーナリストの高沢晧司氏は、謎めいた発言をしていた。「よど号」事件に関する取り扱いについてだ。 「北朝鮮問題の要するに…膿みが全部集まったところだ。だから皆、何と言うか、余り手を触りたがらない。 北朝鮮もそこに触られるのを一番恐れている。朝鮮総連もそう。日本政府もそうだ。知らんぷりしている」(昨11月12日放映TBS『報道特集』より) 「膿み」とは何か? なぜ朝鮮総連ばかりか、日本政府も恐れているのか? 謎だ。答えは判らない。それが我が国と北朝鮮の間に横たわる「闇」なのだろうか? 渡辺秀子さんの2児が拉致された事件で、現在、脚光を浴びる「ユニバース・トレイディング社」。総連エリートの