データ記憶装置の総出荷台数と総出荷金額で、2020年に初めてNAND型フラッシュメモリーを使うSSD(ソリッド・ステート・ドライブ)に追い抜かれ、いよいよ風前の灯(ともしび)という見方もあったHDD(ハード・ディスク・ドライブ)。しかし、今後は新技術の力を得て、復活を遂げる可能性がある。 総出荷台数はHDDの2億5900万台に対してSSDは3億8300万台。総出荷金額はHDDの236.8億米ドルに対してSSDは312.6億米ドル。1ドライブ当たりの容量にはまだ7.5倍ほどの差がある。(図:テクノ・システム・リサーチの調査データを基に一部改訂) 東芝と東芝デバイス&ストレージは2021年12月27日、世界で初めて「共鳴型マイクロ波アシスト磁気記録(MAS-MAMR)」によるHDDの大幅な記録能力の改善を実証することに成功したと発表した。現時点では、「これまで理論として提唱されてきた原理を実証
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