神戸で初めて新型インフルエンザへの感染が確認されて以来、国内の感染者数は365人(5月28日現在)にのぼり、いまだ感染ルートもわかっていません。 果たして国をあげての大掛かりな水際対策は何だったのか。 その効果を問い直す声が出始めています。 「十分な情報の見直しが行われないまま、検疫偏重が行われたのではないか」 28日、行われた参議院予算委員会で新型インフルエンザに対する日本の検疫体制を痛烈に批判する女性。 厚生労働省の現役検疫官です。 木村さんは今回の感染が問題となる直前の今年3月、「厚生労働省崩壊」という本の中で、すでに検疫の無意味さを批判していました。 「あなたのおうちにゴキブリが1匹発生しました。地方自治体全体があなたの家に行ってゴキブリ発見のために戦うというくらい無駄な検査」 先月28日、国はメキシコ、アメリカ、カナダ便の機内検疫を始め、水際対策の強化を打ち出しました。 「ウイ