最近アメリカで、末期の脳腫瘍で余命半年と告知され、みずから死を選ぶと宣言していた29歳の女性が、医師から処方された薬物を服用して死亡していたことが分かり「安楽死」の是非について世界的に大きな議論を呼んだ。安楽死や自殺幇助(ほうじょ)は、どこの国でも常に議論の対象となっている。 ともに患者の苦痛を終わらせるという目的があるのだが、倫理的な観点から各国では合法にすべきか、非合法にするべきかで揺れ動いている。ここでは日本を含む、世界10か国の法律的な安楽死、自殺幇助に関するスタンスを見ていこう。
ベルギーの車いす陸上選手マリーカ・ヴェルヴートは、痛みで眠れないことがある。そんな時に彼女の心に浮かぶのは、金メダルと死だ。 現在37歳になるヴェルヴートは、2000年に脊椎変性疾患を発症した。体が麻痺したため、それ以来車いす生活になった。しかし車いすでも人生を楽しみたいと考えた彼女は、バスケットボールやトライアスロン、陸上などスポーツに積極的に取り組んできた。
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