文具ファンの間で、「水性ボールペン」はいま絶滅の危機にあるのかという記事が、ちょっと話題になりました。 私は水性ボールペンがかなり好きな方だと思います。 水性ボールペン、特に私のお気に入りパイロットのV-CORNの万年筆にも劣らぬインクの追従性とサインペンにも互する濃く明瞭な筆跡は、私の思考にとってとても重要な道具なのです。たまたま先日読んでいた松岡正剛の「多読術」という本にはこんなふうに書かれていて、 <略>一方、科学書を読むときは、できるだけ大きな机を選びます。初期にはなるべくヨコ組の本を選び、いくつもの類書をまわりに置いたまま、シャープペンシルでアンダーラインを引き、欄外にメモを入れるということを課してましたね。これまたゼッタイに2Bのシャープペンシルでした(笑)。それが縦組みの科学書になると、今度は必ず青ボールペンです。それも十五年ほど前からパイロットのVコーン一本槍。そのうち赤の