ブックマーク / blog.jxck.io (80)

  • Polyfill のあり方と Web の進化と協調するためのガイドライン | blog.jxck.io

    Intro W3C の TAG から、主にブラウザ APIPolyfill に関するドキュメントが公開された。 Polyfills and the evolution of the Web Polyfill は便利な一方で、時として標準化の妨げになってしまう場合があるため、それを避けるために、Polyfill 実装者、利用者、仕様策定者などが、どう振る舞うべきかという趣旨である。 今回はこの内容を元に、Web の進化と協調する Polyfill のあり方について、主に「実装者」がどうすべきかに着目し記す。 Web における Breaking Change Breaking Change は、簡単に言えば 後方互換を失うことで既存のものが壊れる可能性がある変更 のことを表す。 そして、Web における Breaking Change (Break the Web)、具体的には Web

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  • HTTP の新しいステータスコード 103 Early Hints | blog.jxck.io

    Intro これは、http2 Advent Calendar 2016 の 16 日目の記事である。 HTTP に新しいステータスコード 103 Early Hints が追加されようとしている。 HTTP/1.1 および HTTP2 双方と関わり、リソース配信の最適化に利用することができる。 いったい何のために必要なのか、どういうメリットが考えられるかを解説する。 HTTP2 Push の復習 まず HTTP2 の Push について復習する。 H2 Push は、簡単に言えば PUSH_PROMISE フレームを用いて、レスポンスよりも先に依存するリソースを返すための仕様である。 例えば /users のレスポンスは script.js と style.css をサブリソースとして含んでいるとする。 HTTP2 では SQL を発行して Users の一覧を取得している間に、先行して

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  • Node v7 で入った WHATWG URL 実装について | blog.jxck.io

    Intro Node v7.0.0 が公開され、今回のリリースで WHATWG URL の実装が Experimental として入った。 既に標準で含まれていた url module との違いや、 URL API などについて解説する。 WHATWG URL URL は非常によく使われる、 Web において重要なフォーマットの一つだ。 ものによっては一見シンプルに見えるかもしれないが、その仕様はそれなりに大きい。 しかし、これまで DOM/JS はこれをパースする専用の API を持っていなかったため、例えば <input type=text> に入力された URL 文字列のパースは、片手間な正規表現で行われることも少なくなかった。 同様に、動的生成されるクエリやハッシュなどを URL に含める場面でも、やはり文字列操作による構築が行われてきた。 片手間な正規表現や文字列処理が、 URL

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  • Web 標準化のフィードバックサイクルを円滑にする Origin Trials について | blog.jxck.io

    Intro ブラウザに追加される新しい機能に対して、Vender Prefix の代替となる Origin Trials の導入が徐々に始まっている。 今回は、これまでの Vender Prefix の問題点と、代替として提案された Origin Trials のデザインや導入方法などについて記す。 Avoid Breaking the Web Web が壊れることは、避けねばならない。 Web に関する、特にブラウザが実装するような機能については、その仕様や実装を変更することにより、既存の資産の挙動が壊れることがある。 これを Breaking the Web といい、プロトコルにしても API にしても、標準化団体やブラウザベンダなどは、これを避けることを念頭に置いて作業を行っている。(セキュリティ的な理由など、例外は多く有る。) 一方で、新しく提案される仕様はフィードバックを集めなけ

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  • SQL でファイル検索するコマンド selects を書いた話 | blog.jxck.io

    Intro UNIX コマンドを SQL で抽出できるツール qq を作った。 というエントリを読んで、そういえば似たようなものを作ってたなと思い出した。 自分の dotfiles の中にある、便利コマンド集の中にある selects についてである。 このコマンドは SQL という検索を記述的に表現する共通言語をファイル検索に応用し、Ruby の動的言語として表現力を使って実装したものといえる。 その実装方法と実行例などについて記す。 selects 結論からいうとこういうコマンドだ。 $ selects mtime, size, basename from './entries/**/*' where extname '==' '.md' and size '>' 1000 order by mtime 2016-07-06 22:45:44 +0900 18437 web-font-

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  • Google Developer Experts (GDE) になりました | blog.jxck.io

    Intro Google の中の人からお声がけ頂き、 Google Developer Experts (GDE) に Web Technologies の Expert として Join することになりました。 GDE GDE は、簡単に言えば Google技術についての啓蒙などを行う、社外アドボケート的な位置づけである。 https://developers.google.com/experts/ 各自専門領域(Android, GCP etc)があるが、自分はやはり Web Technologies ということになる。 Web に関する多くが標準技術であるため、 Google Developer Experts という名だが、別に GoogleChrome に限った内容を扱うわけではない。 活動 実際に何をするかというと、特に明確なタスクを詰まれるといったわけではないとのこ

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  • 「Socket.IO は必要か?」または「WebSocket は通るのか?」問題について 2016 年版 | blog.jxck.io

    Intro 「Socket.IO 使ったほうがいいですか?」 という主旨の質問をもらった。 これは、WebSocket が繋がらない環境に向けて、フォールバック機能を有する Socket.IO にしておいた方が良いのかという意味である。 WebSocket が出てきた当初と比べて、Web を取り巻く状況は変わったが、変わってないところもある。 念のためと Socket.IO を使うのもよいが、「当に必要なのか」を問うのは重要である。 Rails も ActionCable で WebSocket に対応し、ユーザも増えるかもしれないことも踏まえ、 ここで、もう一度現状について、把握している範囲で解説しておく。 "繋がらない" とは 最初に、なぜ 繋がらない ことがあるのかを、きちんと把握したい。 まず WebSocket の有史全体をみれば、繋がらないとして語られていた現象は、大きく三つ

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  • Intersection Observer を用いた要素出現検出の最適化 | blog.jxck.io

    Intro スクロールによる DOM 要素の出現などを効率よく検知するため、新しく Intersection Observer という API が追加された。 この API の使い方と、サイトへの適用について記す。 要素交差(intersection)の検出 ページをスクロールしていく過程で、特定の DOM が画面に出現したことをフックしたいケースがある。 代表例は 画像の遅延読み込み であり、初期ロードでは画像の取得を行わずスクロールしていく過程で順次取得する手法である。 特に画像の多いページでは表示に必要なリソース取得のみに最適化でき、初期画面表示などでは効果が大きいとされる。 これを実装するのに必要なのは、「 <img> 要素が出現しているかどうか」であるが、質的には「画面外にあった <img> が viewport と交差したか」を取得することになる。 つまり、 要素出現の取得

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  • Passive Event Listeners によるスクロールの改善 | blog.jxck.io

    Intro DOM のイベントリスナの仕様に Passive Event Listeners というオプションが追加された。 このオプションは、主にモバイルなどでのスクロールの詰まり(Scroll Junk) を解決するために導入されたものである。 今回は、この仕様が解決する問題と、サイトへの適用を解説する。 Passive Event Listeners Spec Scroll Event の PreventDefault() 画面のスクロールに合わせたインタラクションを実装する場合、 Scroll Event にイベントリスナを登録する。 典型的な例では touchstart や touchend をフックし、その中で DOM の操作などを実施するなどがある。 場合によってはイベントリスナ内で preventDefault() を呼ぶことで、スクロールそのものを止めることもできる。

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  • 中級者向け Service Worker Tutorial | blog.jxck.io

    Intro Service Worker の初心者向けのチュートリアルや、使ってみた系のエントリも増えてきました。 しかし、Service Worker は通常のブラウザ用 JS の開発と少し経路が違い、慣れるまで開発やデバッグもなかなか難しいと思います。 そこで特に難しい部分、そして分かっていないと実際にデプロイした際に難しいと思う部分について、実際に動きを確認しながら解説したいと思います。 なお、Service Worker の基的な概念などについては、他のチュートリアルなどを見て理解している前提で進めます。 思いつきで撮ったので色々ミスも有ります、また Chrome Dev Tools の UI はどうせ変わるのでそのつもりで見てください。 TODO になっている動画は、そのうち撮って追加します。 List claim controllerchange updatefound up

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  • HTTP2 を前提とした HTML+CSS コンポーネントのレンダリングパス最適化について | blog.jxck.io

    Intro Chrome が予定している <link rel=stylesheet> の挙動の変更について、 Google Chrome チームの Jake が、興味深いブログを上げている。 The future of loading CSS この内容は、単に Chrome に対する変更だけではなく、 HTTP2 によって変化する最適化手法と、それを最も活かすための HTML, CSS の構成についてのヒントがある。 今回は、この内容を意訳+補足解説し、サイトに適用していく。 HTTP/1.1 時代の CSS HTML 自体がコンポーネントを意識した作りになっている場合は、自然と CSS も class などを使いコンポーネント単位に作ることができるだろう。 しかし、 HTTP/1.1 では、リクエストの数を減らすために全ての CSS を 1 つ(もしくは少数個)に結合する最適化が主流だ

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  • Puppeteer で静的サイトの Font Subsetting | blog.jxck.io

    Intro Web Font のサブセット化を Font Weight に応じて作り分けるとともに、それを Puppeteer を用いて生成するように変更した。 Web Font の静的サブセット サイトで提供している Web Font は当初、文字を事前に選定して生成したものを使っていた。 Noto Sans の Web Font 対応とサブセットによる最適化 当時はコンテンツがなかったが、コンテンツも増えた後は、コンテンツの原稿である markdown ファイルから使用している文字を抽出して生成するように変更していた。 これでおおよそ必要最小限のサイズにすることができていた。 Regular と Bold の最適化 サイトでは Font Weight として Regular(400) と Bold(700) を提供しているが、これまでは抽出した文字種を Bold/Regular 両

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  • URL バーの表示の変遷 | blog.jxck.io

    Intro ついに URL バーから EV 証明書の組織表示が消されるアナウンスが、Chrome から発表された。 思えば、URL バーの見た目も、だいぶ変わってきたように思う。 URL バーの表示の変遷を一度まとめておく。 URL バーの再現 当なら古いブラウザのスクショを集めたいところだったが、これは非常に難しい。ネットで色々落ちてるものをかき集めても、ライセンスや解像度や表示されている URL などを考えると、使い勝手は決して良くない。 試しに古い Chromium をビルドしてみたが、一定より古いものはうまく開くことすらできなかった。開くことができたバージョンもあったが、どうやらそれだけでは当時の URL バーの UI までは再現されないようだ。 そこで、実物のスクショはあきらめ「一般的な URL バーのイメージ」を書いた図で、おおまかな変遷を辿る。あくまで架空の図であることに注

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  • Promise.allSettled と Promise.any | blog.jxck.io

    Intro Promise.allSettled() と Promise.any() の仕様策定が進んでいる。 両者は近いレイヤの仕様では有るが、作業の進捗には差がある。 Promise.allSettled は Stage 4 であり、 Chrome や Safari TP には実装もされている Promise.any は Stage 2 であり、実装はまだない ここでは、これらがあると何が嬉しいのかを Promise.all(), Promise.race() の特徴を踏まえて解説する。 Promise.all()/race() Promise.all(), Promise.race() は、いずれも複数の Promise をまとめて処理する Utility Method のようなものである。 all は全ての Promise が Resolve したら Resolve し、 race

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  • Cache Digest と HTTP2 Server Push の現状 | blog.jxck.io

    Intro httpbis のチェアである mnot から、 Cache Digest についての現状確認が ML に投稿された。 もしこのまま反応がなければ、 Cache Digest は終わり、対ブラウザキャッシュの Server Push は現実的ではなくなる。 Update mozilla standard position に RFP を上げたところ「実装はしないが仕様については non-harmful」となりそうだ。 PFP: Cache Digest Issue #131 mozilla/standards-positions HTTP2 Push HTTP2 の仕様策定時に盛り込まれた新機能として、 Server Push があった。 これは、例えば RPC 的な用途で双方向性のある通信を可能にした。 Web においては、リクエストが来る前にレスポンスを返しキャッシュに入れ

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  • 画像最適化戦略 Lazy Loading 編 | blog.jxck.io

    Intro 長らく議論されてきた <img> や <iframe> における Lazyload について、仕様と実装が動きを見せている。 ここでは、特に画像 <img> に注目し、 Lazyloading の議論の変遷を踏まえた上で現状を解説する。 画像最適化シリーズ第 5 回目のエントリである。 画像最適化戦略 PNG/JPEG 編 画像最適化戦略 Picture 編 画像最適化戦略 WebP 編 画像最適化戦略 SVG/Font 編 > 画像最適化戦略 Lazy Loading 編 Lazyloading 画像や iframe の埋め込みは、読み込むサイズも大きく、処理が同期であるため、レンダリングのボトルネックになりやすく、それらが多いページでは初期表示の遅延の原因となることが多くあった。 特に縦に長いページでは、最初にユーザが見えている領域 (Above the Fold) では表

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  • WebTransport と WebCodecs そして Web はどこまで "ゲーム化" するか | blog.jxck.io

    Alternatives 結局 WebSocket が TCP に縛られていなければ良いのではという点に注目すると、 WebSocket over HTTP/3 が実現できれば HoLB などの問題は解決しそうだ。 しかし、仮にそこに複数のストリームを束ねようとしても、 WS の特徴上ストリームごとに 1RTT のハンドシェイクが必要となる。また、サーバから Stream を開始することができない(当にそれが必要なのかは疑問だが)という問題があげられている。 また、 WebRTC の文脈で進んでいる RTCQuicTransport が、非常にというかあるケースではほぼ同じことを提供することになる点が指摘される。(策定者も同じ) これもやはり、 WebRTC が P2P 前提の仕様でスタートした点と Client-Server ユースケースとの乖離をベースに説明されており、すでに RTC

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  • JavaScript のメディアタイプと RFC 9239 | blog.jxck.io

    Intro 長いこと作業が行われていた JavaScript の MIME タイプについての作業が完了し、 RFC 9239 として公開された。 これにより、推奨される MIME タイプが text/javascript に統一されることになった。 かつて推奨されていた application/javascript ではなくなった経緯などを踏まえ、解説する。 JavaScript MIME Types HTTP で Response する際に指定する Content-Type は、その内容がなんであるかを Client に Indicate し、適切な処理を促すために使用される。 例えば HTMLtext/html であったりするように、 JS も内容はテキストなので text/javascript が自然に思える。 しかし、例えば MS が実装していた JS 互換の JScript

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  • Cross Origin iframe からの alert/confirm/prompt 呼び出しの無効化 | blog.jxck.io

    しかし、実際に M92 がリリースされてからは、この機能が壊れたことによる影響が多数報告されていたため、実装者が想定していた以上に影響はあったといえるだろう。 他のブラウザの反応 実際にロールアウトしたのが Chrome/Edge であったため、いつものように「また Google が勝手にやっている」と思う人もいるようだが、実際には他のブラウザも Positive を表明している。 Firefox: https://github.com/whatwg/html/issues/5407#issuecomment-606417807 Safari: https://github.com/whatwg/html/issues/5407#issuecomment-760574422 また、この合意が取れているため、既に仕様にもマージされている。 Add early return to JS dia

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  • Web における技術の解釈とエコシステムによる合意形成プロセスについて | blog.jxck.io

    Intro 「ユーザが意図する挙動」とは何か。技術的に可能であるが「やらない方が良いこと」は、誰がどう決めるのか。 Web には仕様、実装、デプロイ、そしてユーザの利用とフィードバックによって、そうした合意がゆるやかに形成されていく仕組みがあると筆者は考えている。 しかし、これは明文化されているわけでもなく、その全体像を把握するのは一般には難しいだろう。 今回は、ちょうど何度目かの議論が再発している ping 属性を例に、この合意形成の概観について解説を試みる。 リンクの ping 属性 <a> には ping という属性があり、以下のように URL を指定する。 <a href=https:example.com ping=/path/to/report>example.com</a> HTML Standard - ping Attribute このリンクは、クリックすると https

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