ブックマーク / kmhr.hatenablog.com (5)

  • 「付箋を貼って進めていくアレ」は、ただ付箋を貼っているわけではない - Kamihira_log at 10636

    先日、興味深いまとめ記事をみた。 グループで討論して付箋をペタペタ貼っていくようなワークは、現在広く行われているが、「はたしてあれは効果があるのか、最後に完成したものは写真映えはするが、終わったあとに何も得るものは無いし、 残るのは、みんなで何かすごいものを作り上げた、という達成感だけ」とある人が疑問を呈し、それに対するやりとりが行われている。 togetter.com 川喜田二郎が編み出したオリジナルな「KJ法」では、断片から意味を抽象化して発想(アブダクション)を導く手段として小さな紙片、今でいう付箋(ポストイット)がよく使われる。そして、この人が多くの人に盛大に突っ込まれているように、図解化をおこなった次に叙述化のフェーズがあることはよく見落とされることである。 しかし、参考写真にかかれている「見出し(表札)」をみると、そもそもこれはワークの大事なポイントを外しているように思われる。

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  • UIを模写してみてわかること - Kamihira_log at 10636

    先日のこと,カードソーティングゲームを元にUIをつくる演習の回で,「模写」を取り入れてみた.経緯として,昨年度の同じ課題の際に,ペーパープロトのスケッチを描くあたりで手が止まってしまう学生が多くて,毎日いろんなアプリを使っているのにUI当に見えないものなのだなぁ,という気付きがあった.でも,考えてみればUIはよく出来ていればいるほど,透明化して意識から消えてしまうものだ.デザインする以前にそもそも意識化する必要があるんじゃないか・・・と思って試しにやってみた次第である.軽くググってみたけど,UIの模写を教育の場で取り入れている例はほとんど無いようだ. ここで模写するアプリとして,料理レシピサービスのクックバッドを選択した.理由として,まず,学生達でも一度は使ったことがあるサービスであること(クックパッドはなんと月間6000万以上のユーザ数らしい.凄い数字だ).そして今回のカードソーティ

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  • デザイン思考の今後 - Kamihira_log at 10636

    みんながうすうすと感じてはいるが、なんだか言語化できないこと、というのが時々ある。 ここ最近、「デザイン思考」に関する議論はもう一周したんだなー、と感じさせる文章を目にすることが増えてきた。デザイン思考は、(専門家にとっては)あたりまえのことを形式知にして名前をつけ共通言語化し、誰にでもクリエイティブに考えることはできるんだ、と人々の創造性の裾野を大きく広げた。その功績は偉大である。でもそうは言っても、デザインは方法論だけで構成されているわけでもないわけで。 現在日ではビジネスにおけるデザインの重要性に注目が集まり,「デザイン思考」の活用への興味・関心が高まっているが,そのほとんどはIDEO とスタンフォード大学d.school が提唱する狭義の「デザイン思考」であり,これまでデザイン論やデザイン研究が追究してきた世界の多様なデザインの考え方や捉え方,思想・信念・文化を踏まえた「(来の

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  • デザインを「存在論的」に捉えるとは - Kamihira_log at 10636

    最近、デザインと人類学の両側から構成されているような「デザイン人類学」の議論が海外の研究界隈で活発に起こっている。近年起こった人類学の存在論的転回の潮流の影響だと僕は解釈しているが、なかでも重要なポイントとなるのが、この「存在論」という言葉だ。ごく簡単に言えば、具体的な「モノのあり方」や「実行のされかた」それ自体を通して考えていこうとするものである。 そしてこの観点を取り入れることによって、我々がよく知っているデザインもまた再定義されようとしている。それが非常にエキサイティングなのだが、つかめるようでなんだかつかみきれず、捉えることがなかなか難しいので、僕自身、人に説明しながら勉強中である。研究室の学生たちを交えながら、ファッション(昨年度)や、メイク(年度)というテーマを存在論的な観点から解釈してみたりしている。 僕も勉強中のテーマながら、いつのまにか人前で話す機会をもらうようになって

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  • Discordで構築する(ネトゲより楽しい)オンライン協調学習環境のデザイン - Kamihira_log at 10636

    5/11から大学のオンライン授業が始まった。ここまでいろんな実験や準備を重ねてきたので、「とうとうこの日が」となんだか感慨深い。全国の大学がオンライン授業実施に突入しており、それぞれでできることが模索されているのだけど、組織ごとにいろんな問題を乗り越えていかなければならない。どの大学も関係者は死ぬほど頑張っているが、それでも容赦無くトラブルは起こる。 www3.nhk.or.jp 幸いながら僕の勤務先は情報学部ということもあり、教室だけに依存しない学習環境には積極的に取り組んできた。これは同僚が優秀な方々なのも大きい。例えば松永学部長は自ら全学18000人が同時に使うシステム運用の陣頭指揮に当たっているし、教育工学が専門の望月先生は、3月末にはいちはやくオンライン授業の知見をまとめたガイドを公開し、全国の大学でひろく参照された。 www.nikkei.com 加えて、うちの場合はデジタルカ

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