ブックマーク / zenn.dev/hsaki (14)

  • 順序性の担保とスループットはトレードオフだという話

    この記事について AWS SQSからメッセージを受けとって処理するLambdaを書いているときに、 標準キューだから順序保証されてないな、じゃあ順序バラバラできても捌けるように処理を書かないと! → ... → あれ???意外とこれ難しくない??? と思った経験、皆さんにもあるのではないでしょうか。 この記事では、筆者が上記のような壁にぶつかったときに「順序を保つってなんでそんなに難しいんだろう?」「保てないならどうやってそれに耐えうるようにすればいいんだろう?」と色々考察した結果を書いていきたいと思います。 使用する環境・バージョン 2024/6/22時点で提供されている機能に基づき考察 読者に要求する前提知識 AWSのSQS, SNS, Kinesis Data Streamがどういうサービスなのかは既知という前提のもとで書きました 順序セマンティクスとは 順序セマンティクスとは「イベ

    順序性の担保とスループットはトレードオフだという話
  • DynamoDBでできないこと

    この記事について 記事は、筆者が普段AWSの各種サービスを使って感じた感想・気づきをもとに、クラウドアーキの設計やサービスのより良い使い方Tipsを考察するシリーズです。 第二弾も第一弾に引き続きDynamoDBについてです。 DynamoDBはkey-value型のNoSQLであり、従来よく使われていたRDBとは異なるDB特性・クエリ特性を持っています。 そのためRDBを設計するときと同じようなノリでスキーマ設計・テーブル設計を行うと、後から「この操作をやらせるならDynamoDBじゃないほうが良かったんじゃないか?」ということが発覚しがちです。 記事では筆者が遭遇した「DynamoDBでやらせてみたら苦労した・できなくて設計変更を強いられた」というユースケースをまとめることで、DynamoDBのクエリ特性や適性を考察することを目指します。 使用する環境・バージョン 2024/1/1

    DynamoDBでできないこと
  • DynamoDBはバッチ処理よりストリーム処理との相性が良いという話

    テーブル内に格納されているメールアドレスのデータを使って、1日ごと、1週間ごとに全ユーザーに対してメールを送信したいというバッチがあったとしましょう。 とある1人のユーザーのメールアドレスを調べること自体はQuery操作で可能ですが、バッチ処理の性質上それを全ユーザーに対してやると考えると、実質的にはテーブル全Scanと同等の処理が要求されてしまいます。 システムを利用しているユーザーから登録情報の参照・変更を随時受け付けるたびに、このテーブルへのCRUD処理が行われます。そのため、このテーブルへの全Scanはユーザー体験を損なう可能性が高いです。 解決策の模索 「とあるテーブルに対してバッチで大量アクセスするのを防ぎたい」という要件に対して、考えられるアプローチを挙げてみます。 リードレプリカの作成 コピーテーブルの作成 リードレプリカの作成 RDSやAuroraの場合は、同じデータを持

    DynamoDBはバッチ処理よりストリーム処理との相性が良いという話
  • Goで学ぶGraphQLサーバーサイド入門

    GraphQLはリクエストクエリを書くことで、必要な分のデータを柔軟に取得することが可能なAPI形式です。 RESTとは違うその仕組みはクライアント目線ではとても便利なものですが、サーバーサイドに立ってみると無限の組み合わせがあるリクエストクエリに一体どう対処しているのか不思議に思う人もいるでしょう。 このでは、Goのgqlgenというライブラリを用いてGraphQLサーバーを作る過程を通して、サーバーサイドGraphQLを理解・開発するのに必要な知識を解説していきたいと思います。

    Goで学ぶGraphQLサーバーサイド入門
  • ここさえ抑えればGitHub API v4がわかる! GraphQL入門

    この記事について 今年の7/27にGitHub Projectベータと呼ばれていたものがGAになりました。 新しくGAになったProject(以下ProjectV2と書きます)は、 フィールドを用いて、アイテムに様々なメタデータを追加できる カードに設定した様々なメタデータごとにかんばんを作ることができる アイテムのグループ化・ソート・フィルタが簡単にできる 日付・各種メタデータを軸として指定したグラフを作ることができるので可視化が簡単 といった、classic Projectではできなかったあれこれが一つのProjectでできるようになっており、とても便利になりました。 そしてProjectV2がGAした今、一部例外を除いてclassic Projectを新規作成するというのはできなくなっています。 そのため、ProjectV2への移行というのは今後どんどん進んでいくと思われます。 Yo

    ここさえ抑えればGitHub API v4がわかる! GraphQL入門
  • はじめに|作ってわかる! はじめてのgRPC

    はじめに|作ってわかる! はじめてのgRPC
  • GitHub ActionsにおけるStep/Job/Workflow設計論

    この記事について GitHub Actionsには、以下3つの実行単位が存在します。 Workflow Job Step パイプラインを組む中で出てくる複数個の処理を、1つの実行単位でまとめてしまうか、それとも分割するのかというのは悩むポイントかと思います。 一つのstepのrunフィールドにコマンドを詰め込む?それともstepを分けた方がいい? 一つのJobの中のstepとして記述した方がいい?それとも別のJobに定義した方がいい? 一つのWorkflowの中にJobをたくさん定義する?それともWorkflowを別にする? この記事では、Workflow・Job・Stepそれぞれの性質を踏まえた上で、ベストな処理単位の選び方を考察します。 使用する環境・バージョン GitHub Actions: 2022/5/15時点での機能をもとに考察 読者に要求する前提知識 GitHub Actio

    GitHub ActionsにおけるStep/Job/Workflow設計論
  • 解説&翻訳 - A Quick Guide to Go's Assembler

    この記事について Goの実装というのは基的にはGo言語そのもので行われますが、runtimeパッケージやmath/bigといった低レイヤ・マシンと密接に関わる部分に関してはGoアセンブリで実装されています。 そしてGoアセンブリについては、公式ドキュメントであるA Quick Guide to Go's Assemblerにある程度の説明が記載されています。 この記事では、前半ではドキュメント"A Quick Guide to Go's Assembler"を読むために必要になる前提知識をまとめ、後半ではドキュメントの翻訳を行います。 使用する環境・バージョン go version go1.16.2 darwin/amd64 想定読者 この記事では、以下のような方を想定しています。 runtimeパッケージやmath/bigパッケージ内に存在するアセンブリを読んで、何やってるのかある程度

    解説&翻訳 - A Quick Guide to Go's Assembler
  • Goの言語仕様書精読のススメ & 英語彙集

    この記事について Go言語公式から提供されているThe Go Programming Language Specificationという文章があります。 実際のThe Go Programming Language Specificationのページ画面 この文章、個人的にはじっくり読んでみると結構得るものが大きいな、と感じるものです。記事では The Go Programming Language Specificationって何が書いてあるの? 読んだら何がわかるの? 読むときにはどういうところに注目したらいいの? 英語難しいから単語教えて! という疑問に答えながら、The Go Programming Language Specification精読の布教を行います。 The Go Programming Language Specification とは? The Go Prog

    Goの言語仕様書精読のススメ & 英語彙集
  • Goから学ぶI/O

    GoにはI/Oに関わるパッケージが数多く存在します。io, os, bufio, fmtなどなど……。これらの立ち位置や、I/O実行の裏で何が起こっているのか当に理解していますか?このでは、この問への答えをまとめました。

    Goから学ぶI/O
  • Goでの並行処理を徹底解剖!

    並行処理をうまく使うのは難易度が高めです。 それゆえに、go文とチャネルについて基的な文法書で知った後「並行処理ちゃんとできる!」の段階まで自力でたどり着くのは大変でしょう。 このは、 *「並行処理ってやって何が嬉しいの?」 *「ゴールーチンとかチャネルとかって一体何者?」 *「ゴールーチンやチャネルを使ったうまいコードの書き方が知りたい!」 *「Goランタイムで並行処理をどううまく処理しているか知りたい!」 といった要望にお答えする、「Goでの並行処理」に関連した事柄について網羅的・徹底的に書きまくったものです。

    Goでの並行処理を徹底解剖!
  • よくわかるcontextの使い方

    Goの標準パッケージにはcontextパッケージというものが存在します。 このパッケージは、net/httpやdatabase/sqlのような現実の事象と対応している何かが存在するようなパッケージではないため、初学者にとっては使い道がわからない、となってしまいがちです。 しかしcontextパッケージは、複数のゴールーチンを跨いだ処理を実装する際には非常に強力な力を発揮する、とても便利なパッケージなのです。 このでは、「contextとは何か?」というところから「どのように使えばいいのかわかる」ところまでたどり着けるように、Goのcontextまわりのことを解説しました。

    よくわかるcontextの使い方
  • Deep Dive into The Go's Web Server

    Gonet/httpパッケージはとてもよくできており、Webサーバーを動かすのに必要になる「httpコネクションを確立してリクエストを読んでルーティングして……」という手続き的な処理を気にせずとも誰でも簡単にWebサーバーを立てられるようになっています。 ですが、そのnet/httpが代わりにやってくれている「裏側の処理」の部分が気になる、何やっているんだろう?と不思議に思っている方はいませんか? このでは、実際に筆者がnet/httpパッケージのソースコードを読み込んだうえで、「GoのWebサーバーがどのような仕組みで起動・動いているのか」というところについて、図を使いながら解説しています。

    Deep Dive into The Go's Web Server
  • 作ってわかる! はじめてのgRPC

    gRPCは主にバックエンド、特にマイクロサービス同士の通信に多く使われる通信方式です。 しかしそれゆえに知名度が低く、「gRPCってどんな通信なんだろう?」「HTTPとは別の仕組みなの?」と思っている方もたくさんいるのではないでしょうか。 このでは、gRPCはそもそもどんなコンセプトで作られた通信方式なのかから、Goでの具体的な実装ノウハウ、AWSにデプロイするための設定までを通貫して解説することで、 「gRPC全くわからない」という人が「自分で実装して動かせそうな気がする……!」と思える段階までたどり着けるようにしました。

    作ってわかる! はじめてのgRPC
  • 1