話題の小説の魅力を担当編集者が語る「編集部に質問状」。今回は、15人の若者の視点で24時間を描いていく意欲作「15×24(イチゴーニーヨン)」(新城カズマ著、箸井地図画)です。担当の集英社スーパーダッシュ文庫編集部・丸宝行春編集長に話を聞きました(本文はほぼ原文のまま)。 --あらすじと誕生した経緯について教えてください。 15人の少年少女たちが、自殺志望の少年からのメールをきっかけとして、東京中を駆け回る24時間の物語です。とにかくあらゆることが起こるので、とても一言では語りきれません。本作のような時代を切り開く作品、映画化できる作品をずっと出したかったので、新城さんと打ち合わせを重ね、刊行に至りました。原稿用紙3000枚の大作になるとは予想していませんでしたが(笑い)。 --1、2巻同時発売に連続刊行と異例の展開が話題です。狙いは? これはライトノベルレーベルではなく、ハードカバーで出