第一回 理論社・新しい児童文学を追い求め続ける出版社の軌跡 その1 60年代編 前回は、60年代理論社が新しい世代の作家を見出し、今も読み継がれるロングセラーになるような傑作を次々と刊行していった様子を報告しました。理論社はこれだけの実績をつくってもそれにあぐらをかくことなく、常に前衛を志向し新たな児童文学への挑戦を止めませんでした。さらに新たな才能を発見し、児童文学の可能性をどんどん拡大していきます。 70年代の新星たち 70年代理論社を語る上で、カリスマ編集者小宮山量平が見出した最大のヒットメーカーにまず触れないわけにはいかないでしょう。74年に『兎の眼』で児童文学作家としてデビューした灰谷健次郎です。 兎の眼 (理論社の大長編シリーズ) 作者: 灰谷健次郎,長谷川知子出版社/メーカー: 理論社発売日: 1974/06メディア: 単行本 クリック: 7回この商品を含むブログ (6件)
児童書専門の出版社理論社が民事再生法の適用を申請しました。理論社は児童書出版社を代表する老舗ですが、決して守りに入らず、創業以来ずっと児童書界に新しい風を吹き込もうとする姿勢を貫いてきました。もし理論社が見殺しにされるようなことになるとしたら、それは日本の文化に未来はないということを意味します。 理論社を応援するために、その功績をまとめてみました。もし興味を持っていただけたなら、理論社再建のために一冊でも二冊でも理論社の本を買っていただけるとありがたいです。 戦後児童文学の黎明期と小宮山量平 戦後児童文学が本格的に始まったのは1959年であるとされています。この時期は理論社が創作児童文学を刊行し始めた時期と重なります。戦後児童文学の歩みは理論社と共にあったと言っても過言ではありません。 60年代は児童文学のカンブリア紀でした。児童文学が一気に多様化し、それまで見られなかった斬新な作品が続々
海賊版のゲームソフトをインターネットでダウンロードして遊べるようにする機器(回避機器)について、文化庁は製造・販売やサービスの提供などを規制するため、刑事罰の導入を盛り込んだ著作権法の改正案を今年度中にまとめる方針を固めた。早ければ来年の通常国会に提出する見通し。アジアや欧米各国では、携帯ゲーム機向けの「マジコン」と呼ばれる機器が多数出回り、国内でも被害が深刻化しており、歯止めをかけるのが狙いだ。 マジコンをめぐっては、不正競争防止法で機器の頒布などに対する損害賠償請求権が認められており、東京地裁では昨年、販売などの禁止を命じる判決も出されたが、同法に罰則規定がないため現行の民事措置だけでは抑止効果が低く、氾濫(はんらん)させる一因になっているとの指摘もある。 一方、日本が強みを持つコンテンツ産業の成長を阻害する懸念も広がっており、文化庁は知的財産権の侵害だけでなく、産業振興の観点からも刑
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