「すごいね、千歌ちゃんって歌詞書いてるんだ!」 「そうでもないよ、歌詞なんて素人でも書けるし……」 「そうですか……」 「あっ、海未さん、そうじゃないから、違うから~ぁ!!!」 暑い季節も終わって、涼しくなってきたころ。次のライブ会場の下見にきた私たち二年生は、偶然会ったμ'sの穂乃果さんと海未さんと一緒にメイド喫茶に行くことになった。ここはことりさんが勤めているところだからか、穂乃果さんは我が家にいるかのようにくつろいでいる。それを半分呆れた目で見る海未さんも、もはや諦めているのかいつものような注意すらしない。曜ちゃんはものすごく目をキラキラさせながらことりさんに引っ付いて奥に行っちゃったし、なんとなく会話に混ざれないでいた私は三人の会話を聞きながら、甘ったるいジュースを咀嚼。この無駄な甘さは、直前にミナリンスキーのあまあまサービスと称して投入された謎の液体のせいだろう。一体何を入れたの