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ブックマーク / book.asahi.com (8)

  • アニメの少年、女性が演じるのはなぜ? 「アニメと声優のメディア史」石田美紀さんインタビュー|好書好日

    文:安達麻里子 写真は石田美紀さん提供 石田美紀(いしだ・みのり)新潟大学経済科学部教授(視聴覚文化論) 1972年生まれ。京都大学大学院人間・環境学研究科博士課程修了。実写映画研究を経てアニメーション・メディアの研究を行う。著書に『密やかな教育――<やおい・ボーイズラブ>前史』(洛北出版)など。 きっかけは「銀河鉄道999」の鉄郎 子どもの頃に見た「機動戦士ガンダム」のキャラクター、マ・クベの冷気を含んだ独特な声がきっかけとなって、キャラクターの「声」を意識し始めたという石田さん。その後、「銀河鉄道999」の主人公、鉄郎の声を女性(野沢雅子さん)が演じていると知って衝撃を受け、それ以来、声優の声が持つ不可思議さに魅了され続けている。 「私は1972年生まれで、アニメを見て育ってきた世代。女性声優が少年キャラクターを演じている例は、最初は驚いたものの当にいっぱいあって、そういう環境に馴染

    アニメの少年、女性が演じるのはなぜ? 「アニメと声優のメディア史」石田美紀さんインタビュー|好書好日
    tegi
    tegi 2021/02/13
    日本アニメでは"期せずしてキャラクターが人の多様性を体現して、様々な問題を娯楽のなかで解決してい"るがために現実の問題として捉えづらいという指摘、たいへん興味深い
  • 「男らしさの終焉」書評 「社会の弊害」からいかに脱するか|好書好日

    男らしさの終焉 [著]グレイソン・ペリー 人気歌手のテイラー・スウィフトは、新曲「The Man」のミュージックビデオで男装し、部下を威圧したり電車で股を開いて座ったりする男性を戯画的に演じている。それを見て、書の「デフォルトマン」という言葉を連想した。 デフォルトマンとは、英国における白人・ミドルクラス・異性愛の男性のことであり、無自覚なまま自分たちこそがあらゆる価値や文化の評価基準であるという攻撃的なメッセージを発している。その中心にある、強さや支配、競争を重視する「男らしさ」が、現代社会でいかなる弊害をもち、いかにそこから脱するべきかを著者は説く。 著者は多くの賞を受賞したアーティスト・作家、テレビ番組のプレゼンター、ロンドン芸術大学の総長であるとともに、女装して別人格になることでも知られている。博識に裏付けられた軽妙な文章と、著者自身による魅力的なイラストにより、男性性の問題に鋭

    「男らしさの終焉」書評 「社会の弊害」からいかに脱するか|好書好日
    tegi
    tegi 2020/03/15
    (個人的に)なんつうグッドタイミングな書評。
  • 朝日新聞「平成の30冊」を発表 1位「1Q84」 2位「わたしを離さないで」 3位「告白」|好書好日

    1位 『1Q84』(村上春樹、新潮社、2009年) 『1Q84』はBOOK1・2が平成21年、翌年BOOK3が刊行された。夜空に二つの月が浮かぶ「1Q84年」の世界で、10歳で離ればなれになった青豆と天吾が再会するまでの物語。カルト教団も描かれたことで、高い注目を集めた。毎日出版文化賞。21年の年間ベストセラー第1位(日販調べ)で、単行・文庫の累計部数は約860万部。 京都大教授の中西寛さんは「平成時代において最も注目を集めた文芸作品。野茂英雄が野球の世界で行ったように、日語文学の世界性を意識させた」と解説する。コラムニストの堀井憲一郎さんは「平成時代は『村上春樹の時代』でもあった。この書籍に対する期待度と売れ具合は尋常ではなかった。日常生活でふつうの人が小説を話題にできた最後の作品だったかもしれない」と評価した。文筆家の青木奈緒さんも「平成の日の世相を描いた、平成を代表する小説」と

    朝日新聞「平成の30冊」を発表 1位「1Q84」 2位「わたしを離さないで」 3位「告白」|好書好日
    tegi
    tegi 2019/03/17
    3位にウワッとなったけどあっちじゃなくてこっちでした。よかった。かなり納得度の高いランキングだと思う。
  • 日本のロック熱は女子の〝好き〟エネルギーが作ってきた 映画「ボヘミアン・ラプソディ」公開を機に振り返る|好書好日

    映画「ボヘミアン・ラプソディ」から©2018 Twentieth Century Fox 映画「ボヘミアン・ラプソディ」が公開されて話題だ。イギリスのロックバンド、クイーン、そのヴォーカルのフレディ・マーキュリーに焦点を当てた伝記映画。なるほどクイーンは映画が作られるにふさわしいスーパースターだが、1973年のデビュー当時は国では全く人気がなく、評論家たちにも大不評で「グラムロックの残りカス」とまで書かれたとか。残りカスって……どうよ? よもや半世紀後に伝記映画が作られるとは、書いた評論家も思わなんだろう。 クイーンのフィーバーは日から世界へ そんなクイーンを最初に注目し、人気を獲得したのは、実はここ日。しかも音楽雑誌の女性記者の先見の明からだった。その記者とは東郷かおる子。後に、音楽雑誌「ミュージック・ライフ」の編集長となるが、1973年当時はそこの1記者だった。 「ミュージック・

    日本のロック熱は女子の〝好き〟エネルギーが作ってきた 映画「ボヘミアン・ラプソディ」公開を機に振り返る|好書好日
    tegi
    tegi 2019/03/17
    "「力を誇示する男たちは自分には理解できない、自分の支配力が及ばないエネルギーが怖いのだろう。それなら私は一生、この『キャアア』という叫びの側にいよう」"
  • ジョン・ル・カレ「われらが背きし者」書評  スパイ小説、語りに仕掛け|好書好日

    われらが背きし者  [著]ジョン・ル・カレ オックスフォードの元教員ペリーは彼の恋人で弁護士のゲイルと訪れたカリブ海のリゾート地で、ロシア人の富豪ディマからテニスの試合を申し込まれる。だが、武装した護衛に守られ、5人の子供たちと信心深いと暮らすこのディマの真の目的は、テニスの試合ではなかった。 ロシアの犯罪組織の幹部でマネーロンダリングの専門家であるディマからメッセージを託されたペリーは、英国諜報(ちょうほう)部に接触する。彼は恋人を危険な企てに巻き込みたくないが、ディマの美貌(びぼう)の娘ナターシャの秘密を知ったゲイルは、ひるむことなくペリーと行動を共にする。そしてこの二人を、一匹狼(おおかみ)的な諜報部上級職員ヘクターが腹心の部下らとバックアップする。 ディマが組織を裏切り、命を賭してまで伝えようとする国際金融市場に関する情報とは? この情報の信憑(しんぴょう)性をめぐって諜報部内に

    ジョン・ル・カレ「われらが背きし者」書評  スパイ小説、語りに仕掛け|好書好日
    tegi
    tegi 2013/08/23
    "スパイ小説は、国家が脱領域・脱中心化されたグローバル市場時代のいま、どのような結末を持ちうるのか? それが一国家の秩序の回復という終点に〈着地〉できるはずがないのは明らかである"
  • 本の記事 : 本屋大賞、売れて10歳 出版社、受賞へ躍起 - 山田優、上原佳久 | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト

    書店員が売りたいを選ぶ第10回屋大賞が9日発表され、百田(ひゃくた)尚樹さん(57)の「海賊とよばれた男」が選ばれた。書店員らが手弁当で始めた賞は、長い伝統がある芥川賞や直木賞に匹敵する賞に成長。多くのベストセラーや映画原作を生みだし、長期低迷が続く出版業界に明るい話題を振りまいた。一方で、課題も見えてきた。 東京都港区の明治記念館で9日に開かれた第10回の発表会。壇上のテーブルにかけられたベールが外されると、書店員らが自ら作った広告カード「POP」に囲まれた受賞作が登場し、会場が盛り上がった。 「いまや直木賞よりも売れる賞になった」とある中堅出版社の社員は話す。出版不況が続くなか、大ヒットがほぼ確実な屋大賞を狙った出版社の営業攻勢は年々激しくなっている。 ある出版社は単行の刊行時期を屋大賞のスケジュールに合わせる。同社の社員は「年末の1次投票までに書店員に読んでもらえるように、

    本の記事 : 本屋大賞、売れて10歳 出版社、受賞へ躍起 - 山田優、上原佳久 | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト
    tegi
    tegi 2013/04/17
    功績も問題もよくまとまった良記事。杉江さんの「 不満がある人がまた新しい賞を作って出版業界全体が盛り上がればいい」ってのは、まったくその通りだよなあ。
  • コミック・ブレーク (広告特集) : 〈私のコミック履歴書〉俳優 神木隆之介さん - 朝日新聞社広告局 | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト

    ■シャルルは男の中の男 ――最初にハマったマンガは何でしたか。 神木 高校1年生のとき『神のみぞ知るセカイ』を読んで以来、格的にマンガやライトノベルを読むようになりました。 ――どんなところが面白かったんでしょう? 神木 恋愛シミュレーションゲームが得意な主人公が現実の世界で女の子に告白する物語なんですけど、ケータイやメールではなく、最後は必ず直接想いを伝えるところが素敵だと思います。主人公はもともとゲームが好きな男の子だし、一見デジタルなイメージがあるんですけど、実はすごくアナログで。人の気持ちを尊重している作品です。 ――なるほど。 神木 他に好きな作品は『バカとテストと召喚獣(しょうかんじゅう)』や『涼宮ハルヒの憂(ゆううつ)』。少女マンガでは『悩殺ジャンキー』が面白いです。ラブコメとかSFっぽいのも好きですが、高校生の自分としては、いちばん気持ちが重ねられるジャンルなので基

    コミック・ブレーク (広告特集) : 〈私のコミック履歴書〉俳優 神木隆之介さん - 朝日新聞社広告局 | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト
    tegi
    tegi 2011/08/25
    神木くんなら落とし神様を実写で演じさせてもいいと思った。同じ神だし。
  • asahi.com(朝日新聞社):1Q84 BOOK 1・2 [著]村上春樹 - 書評 - BOOK

    1Q84 BOOK 1・2 [著]村上春樹[掲載]2009年6月7日[評者]鴻巣友季子(翻訳家)■「根源悪」を追究 何かが変わった なにか吹っ切れた感じがする。あのとき感じた「意志」は実践されたのだ――7年ぶりの新作長編を読みだしてすぐにそう思った。前作の中編『アフターダーク』には、深い森から踏みだす決意のような、飛び立つ直前の構えにも似た気配が漂っていた。『1Q84』には、新しい村上春樹がいる。読者は「何かが変わった」と感じるだろう。その一方、やはり村上ワールドは不変とも思うだろう。 オウム真理教の問題に向きあい、90年代に2冊のノンフィクションを書いた作者が、事件から14年を経てカルト教団を素材に小説を発表した。舞台はイラン・イラク戦争が続くバブル以前の1984年。予備校講師をしながら小説家を目指す「天吾」と、スポーツジムに勤めながら非道な男たちの殺しを請け負う女性「青豆」2人の視点で

    tegi
    tegi 2009/06/14
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