国連の気候行動サミットでの発言が注目を集めた16歳の少女グレタ・トゥンベリだが、彼女が言った「我々は大絶滅のトバ口にいる(We are in the beginning of a Mass Extinction)」が衝撃的だ。人類や生物種が大絶滅に直面しているのは本当だろうか。 白亜紀末に続く大絶滅か 地球が徐々に温暖化しつつあるのは事実だ。その大きな原因の一つに、人類の存在や経済活動などがあるという説も正しいのだろう。20世紀に入る前頃から、地球規模で工業化や開発が進み、人類の人口も増え続けているからだ。 20世紀の半ば頃には化学物質の排出などによる環境への汚染が問題になり、二酸化炭素の濃度が上がるとともに地球が温暖化すると警告が発せられ始める。環境汚染と温暖化が本格的に国際的な課題になるのは、オゾン層の破壊が取り沙汰された頃の1988年にIPCC(気候変動に関する政府間パネル)が設立さ
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