パナソニックが、太陽電池を生産している滋賀工場(大津市)を今年度中に閉鎖する方針を固めたことがわかった。部品の生産は他の国内拠点で続けるが、組み立ての工程は海外に移し、国内から事実上撤退する。太陽光発電の買い取り価格の引き下げなどで国内需要が落ち込み、生産体制の再編を迫られた。 滋賀工場は、パナソニックの太陽電池事業で島根(島根県雲南市)、二色浜(大阪府貝塚市)と並ぶ国内3大拠点の一つ。島根、二色浜の両工場でつくったセルと呼ばれる部品を、太陽光パネルに組み立てる作業を担っていた。国内需要の落ち込みを受け、この作業を労賃の安いマレーシア工場に移す。