2020年7月にすべての小売店にプラスチック製レジ袋有料化が義務づけられてから2年が経過した。レジ袋を取り巻く状況はどう変わったのか。エコバッグ(マイバッグ)は本当に「エコ」なのか。環境負荷を減らすために必要なことを今改めて考えたい。 ●辞退率が上昇 「『レジ袋有料化義務化』を通じて消費者のライフスタイル変革を促す」。有料化を前に、政府が公表した小売業者向けの指針では狙いをこう掲げた。 日本経済総合研究センターによると、19年に約20万トンだったレジ袋の流通量は、有料化を経て約10万トン(21年)と半減。全国の2100人を対象にした環境省の調査で、有料化後の20年11月に「直近1週間でレジ袋をもらったか」との質問に「もらっていない」と回答した人は約7割。有料化前は約3割で「もらわない派」が大幅に増えた。