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2010年9月5日のブックマーク (2件)

  • 茂木健一郎 クオリア日記: 「偶有性」忌避という「風土病」

    生きる中で、将来がどうなるかわからないということ。自分たちが置かれている状況に、何らの必然性もないこと。このような「偶有性」という名の時代精神を象徴するモンスターから、日人は目を逸らそうとしている。だからこそ、不安になるのである。 「偶有性」は、近代以降の日人にとって慣れ親しんだメタファーを使えば、まさに「外国」から来た「黒船」である。インターネットの登場によって、世界は「偶有性」のダイナミックスの中に投げ込まれようとしている。長い間固定されてきた秩序、システムが崩壊し、新しい、よりフレキシブルなものに取って代わられる。このような変化は、好むと好まざるとにかかわらず、一つの歴史的必然である。 世界中の人が、「グローバリズム」という「偶有性の海」に飛び込み、大競争し、胆力を鍛える。そんな時代に、日人は「偶有性」というモンスターに背を向け、惰眠をむさぼっている。当は、不可避な変化がすぐ

  • 茂木健一郎 クオリア日記: 連続ツイート 「本気」

    2010年9月5日、 茂木健一郎ツイッター・アカウント上にて。 気(1)鳩山元首相がツイッターでつぶやいた「裸踊り」は、TEDにおけるデレク・シヴァーズの講演「いかに社会運動を起こすか」(http://bit.ly/92xtNs)。デレクは、たった3分で、情熱を持って社会運動の起こし方を語る。 気(2)一秒たりともムダにしない。これが、「次の時代のハーバード」とも言われるTEDのエートスである。最初からトップギアに入り、そのまま疾走する。気でやれば、たった3分でも、世界を変えることができる。 気(3)人間の脳は、相手がどれくらい気であるかということを察知する能力を持っている。TEDがこれだけ高い評価を受けているのも、そこに登場する人たちが、皆「気」だからだろう。 気(4)気であるとは、つまり、そこに自分の蓄積してきたもの、出せるもののありったけを投入するということである。一