■ヒロインからネタキャラへ 『ハニカム』というマンガがあって、ファミレスを舞台にしたコメディもの。四コマではないものの、一話が四ページなので、手軽にライトに楽しめる。作者曰く、考えて描くと暗いマンガになるから、頑張って明るく楽しいマンガにしているとのこと。 そこに、湧水萌というキャラが出てくる。主人公が一目で惚れる外見なのに、高度のガンダムオタク。シャアが大好きで、赤いものに吸い寄せられる。ちょっと変な女性キャラだったのだが、どう間違ったか「魔性の女」キャラになったのである。 ■コメディから恐ろしい何かへ 「魔性の女」というのは湧水の自称で、自分を見た人間は全員自分に惚れてしまう。魔性の女なのだ、ということらしい。『恋のから騒ぎ』によく出てくるような、勘違いキャラなのである。ネタの発端やオチに使われて、本筋にはまるで絡んでこなくなった。 話に絡んでこないのは構わんのだが、これが全然