もの忘れクリニック「松本診療所」(大阪市)の松本一生院長によると、仕事での失敗をきっかけに受診する人たちには共通点があるそうです。「自分がこのまま仕事を続けていると、迷惑をかけてしまうのではないか……」と感じたときに受診した点です。認知機能が低下してきている「軽度認知障害(MCI=Mild Cognitive Impairment)」と診断されたとしても、日常生活に大きな支障がある状態ではありません。再雇用で働く60代社員目線で「MCIあるある」について、松本院長と一緒に考えてみました。こんな光景、みなさんの周囲にもありませんか? スケジュールを忘れがちになってしまった 62歳。子どもはいない。同い年の妻も元気なうちはとパートで働いている。人生100年時代を楽しむため、そして子どもに頼れない老後のためにも、もう少し働いて資金をためておきたいと考えていたところだった……。 60歳で定年を迎え