現役引退後は指導者の道へ進むアスリートは多い。フィギュアスケート・アイスダンスの村元哉中(かな、木下ク)を妹に持ち、自身もフィギュア選手だった村元小月(さつき)さん(26)も2013年に現役生活を終えてからは、コーチになった。後進の指導に選んだ先は、氷とは無縁のタイだった。 札幌市などで2月26日まで開催されていた冬季アジア大会。タイ代表のコーチとして、村元さんはフィギュアスケート会場にいた。演技直前、緊張した面持ちの女子選手にリンクサイドから優しくほほえむと、固く抱きしめて送り出した。 村元さんは女子シングルで全日本ジュニア3位(2006年度)、全日本選手権8位(08年度)などの成績を残した。タイのスケート連盟からコーチ就任の打診を受けたのは、引退を決める少し前。「すごく迷った。でも、誰にでもできるものじゃないので、挑戦してみよう、と」 誰にでもできるものじゃない、…
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