《令和の米騒動リポート》足りないのは安い米?米は本当に不足しているのか 米農家は「価格の知覚がおかしな消費者が増えた」と悲痛 NEWSポストセブン / 2024年9月10日 11時15分 日本人が1年間に消費する米の量は1962年度の年間118.3キロをピークに減り続け、2022年度は50.8キロまで減っている(農林水産省調べ)。そこまで少なくなっているのに、2024年になって米不足だと騒がれている。本当に米が無いのだろうか? 人々の生活と社会の変化を記録する作家の日野百草氏が、令和の米騒動とはどこで起きているのか、誰が「米がない」と言っているのかについて聞いた。 * * * 「この通り米がないわけじゃない、米不足じゃなくて『安すぎる米不足』なんですよ。地域にもよりますがね」 9月、都内米穀店。60代店主は店内に積まれた米を前に、一部で騒ぎとなっている「米不足」について冷静に話してくれた。