2002年4月20日の朝日新聞朝刊「私の視点 ウィークエンド」に「メディア規制 だれにとっての「有害」か」という一文が掲載された。筆者は文芸系の同人サークル「少女帝国」のメンバーで女性表現者ネットワーク代表の築山尚美。「青少年有害社会環境対策基本法」に絡めて各地方自治体の青少年の保護・育成に関する条例のあり方を批判した文章だが、内容的にかなり問題な文章だ。以下にその一部を引用する。 「近年、女性の間では「ボーイズラブ」が人気だが、東京都青少年健全育成審議会は今年に入り、3ヶ月連続でこの分野の雑誌を不健全指定した。 「ボーイズラブ」は、主に女性読者を対象とし、男性同士の愛を題材とする分野である。だが、この種の雑誌はコンビニではあまり扱っていないため、子どもが訳もわからないまま手に取るということは、まずない。公共の場への露出が非常に少ない分野なのである。 規制を推進する際には、性的な表現が性犯