先々週、私は諸君に、私が自分のブログで特定の次元にスタンダードで使えるセットで再訪する可能性を示す指標として使っているラバイア値を紹介した。次元が大量にあり、1回ですべてを説明することはできなかったため、今回がその記事の後半ということになる。最初の記事でラバイア値について、また評価基準について説明しているので、まだ読んでいない諸君はぜひ戻って読んできてくれたまえ。 メルカディア 過去の訪問:『メルカディアン・マスクス』 人気:不評 『メルカディアン・マスクス』当時はまだ市場調査で次元について調べていなかった。もし調べていたら、これがもっとも評価の低い世界になっていた可能性はある。当時不評だったし、私はうまく熟成されたとも考えていない。神河やローウィンについてはソーシャルメディア上でときどき質問されることがあるが、メルカディアへの再訪についてプレイヤーが尋ねているのはほとんど目にしないのだ。
第六猟兵とは? 第六猟兵は、株式会社トミーウォーカーが運営する「 PBW プレイバイウェブ」と呼ばれるブラウザゲームです。メインイラストはhuke、背景イラストは友野るい、世界の謎が隠された主題歌「ユーベルコード」は、ユリイ・カノンが担当しています。 PBWとはどんなゲームか 第六猟兵は「文章で遊ぶゲーム」や「人力RPG」とも呼ばれています。ゲームのシナリオや、登場するキャラクターのイラストは全て、ゲームに参加するひとりひとりの為に「書き下ろし」されます。たとえば↓のイラストも、たった3人のお客様の為にだけ描かれた作品です。PBWはこのように、ゲームで受ける全てのフィードバックがことごとく「手作り」という、凄まじく手間のかかったゲームなのです。 第六猟兵は、PBWの中で「最も簡単で、最も自由なゲーム」と呼ばれています。具体的には下記の手順で遊びます。 100種類以上の種族やジョブを組み合わ
Ken Troop / Tr. Mayuko Wakatsuki / TSV Yohei Mori 2016年7月27日 前回の物語:スレイベンの戦い イニストラードは滅亡に直面している。エムラクールが現れ、それは怪物と変貌をまき散らして他のあらゆる生命を脅かしている。ゲートウォッチはスレイベンに集い、更にリリアナとゾンビの群れが新たに加わって、彼らに時間と、計画を練る余裕を稼いでくれた。 だがエムラクールを打倒できる計画などあるのだろうか? リリアナ 世に言うゲートウォッチが顔を歪め、苦悶するのを眺めるのは楽しかった。ギデオンの自制できない憤慨、ニッサの不快感、チャンドラの苛立ち、ジェイスの苦悩とためらい。ジェイスはお気に入りの場所にいた――自分で作り上げた制限の只中に捕われて、何故人生の決定は常にこんなにも難しいのだろうと思っている。『君は絶対に変わろうとしないよな?』 リリアナも、そ
(※本記事は2024年5月18日に一部再翻訳版として掲載されました。) 前回の物語:ギデオン・ジュラ--「限界点」 精神魔道士ジェイス・ベレレンは、多くの人々にとって多くの物事を意味する。彼の現在の義務の中でも最優先事項を占めるのはギルドパクトの体現者、都市次元ラヴニカにおけるギルド間紛争を調停する魔法的権限としての役割を果たすこと。だが彼は他にも多くの約束をしてきただけでなく、多くの問題を背負ってきた――そしてそれぞれが彼の心に、未解決の謎として引っかかっている。 その幾つかは、もしかしたら、他よりも深刻に。 ジェイスは固い笑みを浮かべながら、ゴルガリの代理人が部屋をよろよろと出ていく様を見ていた。彼は素早く呪文を呟き、尊敬を受ける大使とそのゾンビの随員たちが漂わせる菌類の腐臭を一掃した。 彼らの背後で扉が閉じられると、ジェイスの笑みはただちに消え、彼はようやく置くことのできた大きな木製
巨森を見下ろす尾根にて、ニッサは高く聳えるゼンディカーのエレメンタルの隣に立っていた。その高さからはほぼ全容を見ることができた――そして仮に視線の集中を緩め、ほんの僅かに目をこらしたなら、認識できたのは緑色と茶色だけだろう。森の、自然の色。 だがそこには白く乾いた場所があると彼女は知っていた。それらは干上がった川床のように大地を細く流れていた。その全てが干上がった川だったならよかったのにとニッサは思わずにはいられなかった。干ばつ、それが最悪の干ばつだとしても、今世界が直面しているものよりも遥かに好ましい。 枯れた、荒廃の白い痕跡。ウラモグの血族のエルドラージがその通り道に死を残していった。それらは虚無だった。何もなかった。エルドラージは遭遇したあらゆる生物の命と精を吸い取り、それらが通った後には草一本すら残らない。頑固な獅子蠅すらも広範囲にわたって荒廃に屈する。当初、その死んだ土地は復活す
Mark Rosewater / Tr. YONEMURA "Pao" Kaoru 2015年7月13日 知らない諸君のために言っておこう、私はカラー・パイが大好きだ。フレイバー的にもメカニズム的にもカラー・パイはマジックの根幹であり、その存在によってマジックに独自性を生み出す心理学的な噴出が生み出されているのだ。2003年、私は5色それぞれについて考察し、その理念を掘り下げる一連の記事を書いた。それから12年が経過し、色について、またその関わりについてより深く考察することができている。そこで、今回再び考察記事を書き、さらに深く掘り下げてみることにした(注:全ての色の中で、12年前の時点で最も正しく考察できていたのは白だと思う。しかし、特集を組む週の順番で白が最初なので、今回は白の記事になる)。 当時の記事の中で、私は6つの質問をしていた。今回も同じ質問をするが、当時は意識しなかった一面も
Kimberly J. Kreines / Tr. Mayuko Wakatsuki / TSV Yohei Mori 2015年3月4日 龍のいない歴史があった。ナーセットが、ジェスカイとして知られる氏族のカンを務める歴史があった。彼女が自身の内に大いなる潜在能力を感じていながらも、マルドゥのカン、兜砕きのズルゴの手にかかって死んだためにそれを解き放つことができなかった歴史があった。だがその歴史は去った。果てのない時へと永遠に失われた。残ったのはこの歴史。龍たちがタルキールの空に満ち、カンは存在せず、ジェスカイという氏族も存在せず、ズルゴは鐘を突いている歴史。だが一つ、変わらぬままに残されているものがある。ナーセットの内には神秘の力が燃えている――彼女を休みなく突き動かす潜在能力は、解放されたがっている。 「何もせずにいることを覚えて」 久遠の際でためらうナーセットの心に、母の言葉が泳い
Magic Creative Team / Tr. Mayuko Wakatsuki / TSV Yohei Mori 2014年9月3日 全二回からなる「プレインズウォーカーのための案内」は合わせて七つの項目に分けられる。今回その1では導入と、アブザン、ジェスカイ、スゥルタイについて述べる。 氏族が統べる世界 かつてタルキール次元には龍が繁栄していた。彼らは力強いエレメンタルの嵐から産まれ、空をその破壊的な吐息で満たし、古からの五つの戦士氏族に恐れられていた。だが遠い昔、龍達は死の運命に直面した。長い間、氏族達は生き残るために、また優位に立つ何らかの方法を求めながら龍と戦ってきた。そして千年以上昔、重要な転機が起こった。龍の嵐が止み、新たな龍は産まれなくなった。彼らは数を減らし、戦争の潮流は変化した。 最終的に、氏族の戦士達は空の獣の最後の一匹を狩り落とし、彼らを滅ぼした。その次元におい
Magic Creative Team / Tr. Mayuko Wakatsuki / TSV Yohei Mori 2014年5月26日 我らが英雄の旅路は、最終章に到達した。エルズペスは戦いの果てにニクスへと入り、その心で神を討った。小説「Godsend」にはエルズペスのテーロス到着からニクスにおける神々との彼女の戦いのクライマックスまで、物語の全てが網羅されている。もしその小説を読みたいと、全ての詳細を物語の形で知りたいと思ってくれるのであれば、素晴らしいことだ。 だが、小説を読む余裕のあるなしに関係なく、我々はすべての皆にマジックの物語を楽しんでほしいと思っている。だからここに、小説二冊のあらすじを記した。 エルズペスのテーロス初来訪 エルズペスは少女の頃、初めてテーロスを訪れた。彼女はヘリオッドとパーフォロスの叙事詩的な戦いを目撃し、そして自分と同じような迷子の少年、ダクソスと
Doug Beyer / Tr. Mayuko Wakatsuki / TSV Yohei Mori 2014年3月12日 急使が彼の到着を知った速度から判断して、ジェイスがラヴニカへと姿を現した時には既に遅く、その伝言には「至急」という言葉が三度使用されていた。アゾリウスの迷路走者であったラヴィニアが現在ギルドパクト庁舎にてジェイスの側近兼代理人の地位に就いており、彼が職務に遅れた際には補佐官達を配備して貢献していた。 建造されて間もないギルドパクト庁舎の廊下には、紛れもなく蹄の音が響いていた。それはジェイスが通常、生けるギルドパクトの公的な聖域から連想する音ではない。彼が第一受付事務室へと急ぐと、回廊の先にボロス軍の官服と鋼をまとい、うなり声を上げるミノタウルスの群れが現れた。ラヴィニアは原告達に囲まれて立っており、うなることも、蹄も鳴らすこともない唯一の人物であった。彼女がまとうアゾ
Kelly Digges / Tr. Mayuko Wakatsuki / TSV Yohei Mori 2013年12月11日 メイアは裸足のまま、慎重な足どりで壊れた建物の中を進んでいた。両足は既に煤だらけだったが、それは小川で洗い流せばいい。汚してはいけないサンダルは、上着と一緒に持っていた。以前その間違いを犯してしまった時、母は夕食抜きで彼女を寝台に追いやり、鍛冶場へ行くことを禁止したのだった。 彼女はきしむ梁の下をくぐり、鍛冶場の中へと入った。石造りの金床はいつもの場所に据えられていた。 父は融けた青銅や鉄を精錬している最中、決して中に入れてくれなかった。すごく危険なんだ、ぶっきらぼうにそう言って、そして目を輝かせて付け加えた。来年になったらな。そう、父と一緒に過ごした時間はほとんど、剣や盾を冷やし固め、またその後に青銅の縁を鎚で叩き鍛えるというものだった。彼女は座って、鎚と石が
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