この頃はまだ、進む道は漠然としていた。明確になったのは高校に入学してからだった。「僕、高校で変わったので」 少年時代を振り返ったインタビューで 父の徹さん 「打つのも投げるのも、教えたことは他の子よりも早くできた」 父は元社会人野球の選手。息子の小学校時代は硬式のクラブチームの監督として、中学時代は岩手・一関シニアのコーチとして、成長を見守った 岩手・花巻東高の野球部では、部員が夢や目標を文字にするため、9×9=81個のマスをうめる。真ん中の一番大きな目標に書いた言葉 高校に入学した当初の目標 菊池雄星(現ブルージェイズ) 「すごい1年生がいるんですよ」 プロ1年目だった2010年夏、同じ高校の3学年後輩にあたる大谷をこう表現した