第32回 カード情報を盗む人、売る人、使う人 松村テクノロジー社長 松村 喜秀氏 2008年9月26日 今年7月に偽造クレジットカードで商品をだまし取ろうとしたナイジェリア人が逮捕された。 このナイジェリア人はネットカフェでカード情報提供者と連絡をとり、情報を入手してカードを偽造していたようだ。問題はどこでカード情報を入手したとか、どこで作ったかではなく、誰からカード情報を入手したかだ。 日本にも海外にも、クレジットカード情報を盗み取り、その情報を売ったり、自ら偽造カードを作ったりして荒稼ぎしている犯罪グループがいる。 日本クレジット産業協会が発表する「クレジットカード不正使用被害の発生状況」によると、今年1~6月の不正使用被害額は49億円、うち偽造カードによる被害額は23.4億円で半数近くを占める。 偽造による被害が発生した場所は国内が17.1億円(73%)、海外が6.3億円(