『さんピンCAMP』と『大LB夏まつり』の開催から20年が経った2016年。スチャダラパーを始めとするLB勢は5月の『大LB春まつり』においてLB NATIONが再集結した大同窓会を行なったわけだが、一方で『さんピンCAMP20』(以下『さんピン20』)は、当時の出演者を集めた形態ではなく、現行で活躍中のアーティストを集めた構成でのイヴェント開催となり、そのふたつは今回も強いコントラストを提示した。 ただ、20年前とはまったく比較にならない程にプレイヤーが増え、日本のHIP HOP/ラップ・シーンを総覧することがほぼ不可能な現在において、HIP HOP(特にアンダーグラウンド)大同団結的な意味を帯びた『さんピンCAMP』を冠するイヴェントを現在において開催することは、そこに「登場する/しない」ことが峻別や抑圧的な意味を持ってしまわないのか(それはその意図がなかったとしても、結果的に20年前