第3回となるGAINAXアニメ講義、テーマは「アニメーターになるには」。 今回講師を務めて頂いたのは、『天元突破グレンラガン』、『Panty&Stocking with Garterbelt』の監督である今石洋之氏、そして動画検査の村田康人氏のお二方。講義の司会進行は同作品副監督の大塚雅彦氏です。 アニメーターになるためには何が必要なのか、またどうしたらいいのか?知っているようで知らない原画と動画の違いから採用試験のチェックポイントまで、業界の裏話を交えながらズバッと語って頂きました! ※この講義は2011年4月、livedoor アニメ漫画ゲーム系ニュースサイト「Anigema〜あにげマ!〜」さんご協力のもとUSTREAMで配信した放送をテキスト化したものです。 1:原画と動画の違い 大塚:まずアニメーションに興味がある方であれば、原画や動画という言葉は聞いたことがあると思います
パース線ってカメラで撮るとはっきりするでしょう。目に見えてる景色を圧縮するとパース線は必ず存在してるんだけど、自分の目で見た感じというのは、感覚としてパース線ってそんなにはっきりわかるもんじゃない。案外ゆるく見える。 「人狼」で西尾くん(注7)、沖浦さん(注8)と仕事をしたときに、あの人たちはそこをすごくきっちり描こうとしていて、「こういう世界もあるのか」とカルチャーショックでした。未だに自分はそっちに行こうとは思わないんだけども。やっぱりそれは、レンズで見た絵を描こうとするか、自分で見た感じを絵にしようと思うか、というところの違いだったりするんです。今みんなは、「消失点がここで」「アイレベルがあって」という風にパース線をまず引きますよね。もちろんそれは必要なんだけど、やっておいて崩す、というのもあると思います。 例えば、パースのついた箱を描く場合、まず最初に仮想として消失点を置いて、
平松禎史氏が語るレイアウト講義。今回は講義中に出た、質問をもとに語っていただきました。レイアウトの正解とは何なのか?正解として求められるのは何なのか?ゼロから絵を作り上げるアニメーターにとってとても興味ある内容です。 ※この講義は2007年にガイナックスにて、アニメスタッフに向けて行われたものです。 4:レイアウトの正解とは 質問者1:「できれば正解が見たくて来たんですけど。平松さんだったらあのコンテからどういうレイアウトを描くのか聞きたいんですが。」 いやあ、そういう話じゃないんですよ。正解がないというか。今回の課題に対する正解としては俺が描いたものが正解だと思う(笑)。 まあ演出が求めてる絵とかね。ガイナはアニメーターが演出だからそういうパターンが多いけど、それにこだわらなくてもいい。アニメーターもみんな人が違うから描き方も違う。演出としては自分の求めているものと厳密に合っていな
■GAINAXアニメ講義第9回 「レイアウト作業に入る前に考えること」|講師:平松禎史(2010/12/08)■GAINAXアニメ講義第8回 「レイアウトについて」|講師:平松禎史(2010/12/02)■GAINAXアニメ講義第7回 「絵コンテで伝えること」|講師:鶴巻和哉(2010/10/15)■GAINAXアニメ講義第6回 「処理演出」|講師:鶴巻和哉(2010/09/29)■GAINAXアニメ講義第5回 「絵コンテ集」|講師:鶴巻和哉(2010/09/15)■GAINAXアニメ講義第4回「情報のコントロール 後編」|講師:鶴巻和哉(2010/09/08)■GAINAXアニメ講義第3回「情報のコントロール 前編」|講師:鶴巻和哉(2010/09/01)■GAINAXアニメ講義第2回「1カットずつ見るのではなく、流れで見ること」|講師:鶴巻和哉(2010/08/25)■GAINAXアニ
映像制作において「シーンを制作する設計図」ともいえる絵コンテ。 講義の第1回目は、この絵コンテを制作するにあたっての経験則に基づいたルール、用法について「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」監督・鶴巻和哉氏に語っていただきました。 とりあえず、始める前に一つ。僕は正式な絵コンテの描き方というものを習ったこともないし、入門書で勉強したこともないんです。完全に、見よう見まねだけなんですね。なので、映画学校などで教えていることとは、ずれていることもあると思います。ひょっとしたら、完全に間違っていることもあるかもしれません。まあ、それくらいのものだと、理解した上で聞いてください。 絵コンテの描き方といっても、最小限のルールがあるくらいで、後は自由です。 同じ脚本から絵コンテを起こしても、今石君(注1)、大塚さん(注2)、庵野さん(注3)では、全く違うものが出来るはずです。僕自身が描いたとしても、今日
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