下町ホストクラブの休日に同僚とナンパ目的にやってきた新宿歌舞伎町。そしてはじめて入るクラブ。激しい音楽のなかで出会った世界とは――。 下町ホスト#14 吐瀉の残り香とカルーアミルクが幾千もの舌苔に染み込んだ眼鏡ギャルの舌が臆病な私の舌に絡みつき、渇いた口内に徐々に湿り気が広がってゆく 私達の口内とは対照的にクラブの熱気は凄まじく、目まぐるしく動くレーザーの光が私の視界を覆う 眼鏡ギャルは、澄み切った偽物の青い瞳を見開いて、不適な笑みを浮かべてから、私の生殖器を雑に掴む 勃ってんじゃん キラキラ光る糸を引きながら小さな口がねっとり開く 依然、串に刺さった車海老である私は膨れつつある生殖器を隠すように眼鏡ギャルに抱きついて、カルーアな口内にもう一度、平凡な舌を入れようとした 眼鏡ギャルは、コツンと頭突きをして汗が幾らか流れている私の頬を甘噛みし、常温より微かに冷たい笑みを見せてから先程までいた