タグ

スゴ本に関するteratownのブックマーク (4)

  • 963旅 ピーター・L.バーンスタイン『リスク 神々への反逆』★★★★

    「ルネッサンスの勝負師カルダーノ、幾何学者パスカル、(略)粘り強いブラック、おしゃべりショールズ、ケネス・アロー、ハリー・マーコビッツ。彼らは皆、リスクの認識を変えることで、損失の可能性を利益機会へ、『運命』と『神による原構想』を洗練された確率に基づく将来の予測へ、そして手も足も出ない無力状態を選択可能な状態へ、と変えていった」p451 ピーター・L.バーンスタイン『リスク 神々への反逆』(日経済新聞社, 1998) ★の概要 投資顧問会社出身のコンサルタント兼ジャーナリストが著者。不確実性/リスクに対して、人類が思考してきた歴史を綴る。ギリシャ時代から現代金融工学まで一気に語られる。 ★人の不合理な動き ケインズや、ゲーム理論を生み出したフォン・ノイマンによる合理主義に対して、ノーベル賞経済学者のカーネマンらが解いた非合理な人間の姿が面白い。 不確実よりも確実を重視すると思いがちだが

    963旅 ピーター・L.バーンスタイン『リスク 神々への反逆』★★★★
  • 762旅その2 井筒俊彦『コーランを読む』★★★★★

    「あるときはベルの音のように啓示がやってくることもあるが、あるときはコトバが直接聞こえてくることもある。すなわち、天使(ガブリエル)が人間の姿で現れてきて、私に話しかけることがある、この場合は直接コトバの意味がすっきりわかる、というのです」p430 井筒俊彦『コーランを読む』(岩波書店, 1983) 続けて『コーランを読む』。コーランは預言者であるマホメッドが、啓示を受けて綴られた書物である。では、そもそも啓示とは何か。 啓示とは神のコトバが預言者に伝わることを言う。預言者は着物を頭から被ることで啓示を受ける準備とする。その後、鈴の音のような形で啓示がくだり、気付くと意識の中でコトバに変化しているのだという。 預言者の在りかたは、同じセム系宗教といってもユダヤ教とイスラム教では相違点もあれば共通点もある。 ユダヤ教(旧約)では、近い将来に起こる事件を予言する役割をもつ。一方のイスラム教えで

    762旅その2 井筒俊彦『コーランを読む』★★★★★
  • 762旅その1 井筒俊彦『コーランを読む』★★★★★

    「『審きの日の主宰者』。(略)三つの単語をならべただけの簡単な表現のそこに、一群の強烈なイマージュがはたらいている。それを読みとるということは、この『審きの日の主宰者』というコトバをレトリック的に位置づけてはじめてできることなのです」p193 井筒俊彦『コーランを読む』(岩波書店, 1983) 今年最大の一冊は『意識と質』だった。その著者である井筒俊彦先生のをやはり最後に読もう、ということで手にしたのが著。凄いであった。 『コーラン』の解説書である。しかし、解説しているのは114章ある『コーラン』の中でも1章7行だけ。それを450ページに渡って解説している。範囲は恐ろしいほどに広く、深い。 三つのレトリックレベルに分類して読み進めることを井筒先生は解説する。 一つは「レアリスティック」。誰もが認識できる三次元的な読み方。歴史的事実、人物、規則の説明がコーランには含まれていて、その場

    762旅その1 井筒俊彦『コーランを読む』★★★★★
  • わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる: 東大、京大、北大、広大の教師が新入生にオススメする100冊

    毎年この時期になると、「東大教師が新入生にオススメするベスト100」という企画で紹介してきたが、飽きた。 ほとんど変わり映えしないリストにも飽きたし、毎年「ベスト1はカラマーゾフ!」とハヤすのも飽きた。カラ兄が最高であることはさんざん宣伝してきたから、皆さんご承知だろう(異論・反論大歓迎、これを超えるものがあるならね)。 だから、今回はスコープを広げてみる。 ■ この企画の趣旨 東京大学に限らず、新入生を迎えるにあたって、センセイたちは思うところがある(はずだ)。ゼミにくる前に、せめてこれぐらいは読んでおいてもらいたいと望んだり、若かりしころハマったで自分語りをしてみたり。そうした願望を吸い上げているところもいくつか見つけた。以下のとおり。 リスト1 「北海道大学教員による新入生への推薦図書」 リスト2 「京都大学新入生に勧める50冊の」 リスト3 「広島大学新入生に薦める101冊」

    わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる: 東大、京大、北大、広大の教師が新入生にオススメする100冊
  • 1