つくば市 坂根Mクリニック 坂根みち子 2012年1月20日 MRIC by 医療ガバナンス学会 発行 http://medg.jp 2年に1度の診療報酬改定作業の大枠が決まった。医療界は2年に一度、必ず財務省側からの診療報酬減額のプレッシャーにさらされる。今回も同じことが繰り 返され、社会保障費における医療費の比率を見直すような抜本的な議論はされずに少額の予算配分の付け替えで終わってしまった。 近年、医療はコストではなく成長産業だと言われ、医療関連ビジネスは大きく発達した。各企業が次々参入し、IT化が進み、高額医療機器が続々と発売されて いる。営利企業は当然のことながら、医療分野での社会貢献を目的に参入してくるわけではない。高く売って利益を出さなくてはいけない。ところが医療の現場 では公定価格に縛られ、どんなサービスをしてもどれだけ良い機器で検査をしても価格に反映されない。