南米・チリの高地で、日本などが参加して建設が進められている世界最大の電波望遠鏡「アルマ望遠鏡」では、今月、アンテナの数をこれまでの2倍以上に増やして本格的な観測が開始されることになり、宇宙の謎の解明につながるさまざまな成果が期待されています。 「アルマ望遠鏡」は、南米・チリの標高5000メートルの高地に66台のパラボラアンテナを並べて観測を行う世界最大の電波望遠鏡で、日本と欧米の共同プロジェクトとして建設が進められています。おととし、16台のアンテナを使った初期観測が始まりましたが、その後、新たにアンテナが完成したことから、合わせて43台を使った本格的な観測が、今月から始まることになりました。 電波望遠鏡は、天体などが発する微弱な電波を観測しますが、アンテナの数が増えたことで感度は従来の2.5倍となり、惑星が誕生する瞬間をこれまでにない鮮明さで捉えることができるようになるほか、生命の元とな