リオ五輪の開会式があったマラカナン競技場から南東に約8キロ。リオデジャネイロの街を見下ろす丘の上のファベーラ(スラム街)では5日夜(日本時間6日朝)、地元市民団体による平和集会があった。71年前に広島に原爆が投下された時刻に合わせて、20人余りが1分間、黙禱(もくとう)を捧げた。 第2次世界大戦後、48年にロンドンで五輪が再開して以来、開会式と原爆の日が重なったのは初めてだ。集会に参加したブラジル在住の被爆者、渡辺淳子さん(73)は「被爆者だけでなく、戦争や暴力で苦しむ世界中の人のために祈った」と語り、涙を流した。 原爆の犠牲者だけでなく全ての人々を追悼し平和を祈る時間にしたい――。渡辺さんらブラジルの被爆者たちは、五輪開会式での黙禱を呼びかけてきた。広島の松井一実市長も同じく要請をした。 だが、この日、競技場では、冒頭に平和運動や反戦運動のシンボルとして使われる「ピースマーク」が会場に大
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く