南阿蘇鉄道のJR豊肥本線・肥後大津駅への乗り入れ構想について、熊本県は大幅な財政支援を行う方針を固めた。12月13日に開かれた県議会11月定例会本会議の一般質問で、蒲島郁夫知事が明らかにした。 蒲島知事は乗り入れ構想について「沿線自治体と熊本都市圏、さらには熊本駅や熊本空港等の交通結節点とのアクセスが向上する。沿線住民の生活利便性向上に加え観光周遊性も高まり、その効果は県内全域に及ぶ」と評価。「県として強力に後押しするため、乗り入れ費用に対する地元負担を大幅に軽減する方向で財政支援を行いたいと思う」と話した。 具体的な内容は来年度2022年度当初予算の編成過程で検討を進めるとしており、同予算案で整備費の補助金が計上されるとみられる。 南阿蘇鉄道は、立野~高森間17.7kmの高森線を運営する第三セクター。同線は1928年に国鉄線として開業し、1986年に南阿蘇鉄道が経営を引き継いだ。2016