生徒の募集要項に「外国人の入学はできません」と記載していた学校法人「今昌(こんしょう)学園」の今井明巨理事長は23日、「差別や排斥の意思はなく誤解を招いた」として、文言撤回の意向を文部科学省や県に伝える方針を明らかにした。同学園は埼玉県熊谷市で専門学校3校を運営、入学者希望者に向けた募集要項の冊子に「外国人の入学はできません。これは本校の方針です」と記載していた。 埼玉県学事課によると、3校は同法人が運営する埼玉県調理師専門学校と同栄養専門学校、同製菓専門学校。3校のホームページ上の要項に同様の記載はなかった。 県は平成24年11月、入学希望者からの連絡で事実を把握。25年1月以降、国籍を問わず、能力や適性で選抜するよう文書や口頭で繰り返し要請したが、同法人は応じなかった。拒否の理由について、具体的説明はなかったという。私学を県が指導する法的根拠はなく、同課は「対応が難しかった」としている