前回の第2回では、円グラフ、折れ線グラフ、棒グラフ、散布グラフの使い分けについて説明しました。系列数が1つで、かつ売上や販売数のシェアのような、合計して100%になるような場合は、円グラフを使うのがベストと申し上げましたが、円グラフを使わない方がいい場合というのも存在します。なんとなく直感で使いこなしている方も多いかと思いますが、プレゼンの際に上司に突っ込まれたときには、筋道立てて説明しなくてはならないこともあります。そういうケースも念頭に置きながら、今回は円グラフを使う際に気をつけるべきポイントを論理的に整理してみましょう。 立体グラフを使うことで生じる問題とは?今回は円グラフとその派生形であるドーナツグラフを題材に取り上げますが、はじめに質問です。下のグラフを見てバナーA、バナーB、バナーCのシェアは次のどのように思われますか。 1 バナーAとバナーBのシェアが等しく、バナーCのシェア