『人は見た目が9割』から13年、竹内一郎氏が新たに世に送り出したのが、『人生は「声」で決まる』だ。前著のテーマは「外見」だが、今度は「声」。しかし、著者が一貫して訴えるのは、人間関係で大切なのは「非言語コミュニケーション(ノンバーバル・コミュニケーション)」ということだ。 「自分は一生懸命話しているのに、皆真剣に聞いてくれない、そんな経験ありませんか。それもそのはず。人は相手の話に矛盾を感じた場合、言語情報から信用するのは、わずか7%程度で、残りの約9割は表情やしぐさ、声といった『非言語情報』から相手を判断している。つまり、どれだけ内容が立派でも、声や話し方、表情に力がなければ、話を聞いてもらえないということです」 日本ではとかく「書く技術」は磨くが、「スピーチ」はおろそかになりがちだ。メールやSNSですべての連絡を済ませようとする若者も増えている。だが「声」は本能に訴えるパワーを持つ。そ