就活のイベントが終わり、会場を後にする就活生=2021年4月7日午後4時22分、名古屋市、仲川明里撮影 人口減少時代にも、住民が増え続けている名古屋市。しかし、市には長年の大きな悩みがある。若い世代を中心に、女性が首都圏に流出していることだ。この人の流れは変えられるのだろうか。(仲川明里) 【図解】東京圏の転入超過数の推移 ■就活生「名古屋を離れたくない気持ちはあるけれど」 名古屋市東区に住む浅田菜摘さん(21)は、愛知大学現代中国学部の新4年生。就職活動のさなか、目指しているのは東京に本社を置く物流企業だという。 名古屋で生まれ、小中学生のころは、父の海外赴任に伴って台湾で暮らした。通訳など語学力を生かして海外と関わることができる仕事に就くのが夢だった。 就活を始めた昨年夏ごろは、住み慣れた名古屋での就職を考えており、市内に本社があるメーカー数社のインターンや説明会に参加した。しかし、募